第9話 小説をエタらせないコツ

前回のエッセイでは、ウケない作品は書き続けるよりも、次に行った方がいいっていう極論を書きましたけど、僕はエタらせる事を推奨しているわけではありません。

けど実際には、エタらせてしまった事に罪悪感を抱いて、次に進めなくなってしまった作家さんもたくさんいるんです。

エタらせない事がとても大事かのように、よく言われていたりしますからね。

そういう方が少しでも気持ちが軽くなればという思いもあって、方法論の一つとして公開しました。

読者の反応を見て、取捨選択するというのは、僕はウェブ小説ならではの利点でもあると思っています。プラスに捉えて次に進んでほしいなって思います。


なので決してエタらせない事が大前提でのお話ではない事を、前述しておきます。


途中でやめてしまうよりも、ラストまで書き切りたい。それは小説を書き始めたら、みなそう思いながら連載を始めると思います。

僕だってそうです。


これは、とある指南書で読んだのですが(タイトルは忘れました)、これがすごく僕には合ってました。

その方法とは。


『ラストシーンから書く』です。

あらすじ、プロットができたら、1話目を書きますよね。

いい感じの書き出しができたら、次やる事は2話目を書くのではなくて、ラストシーンを書いておくのです。

それも、すっごく素敵なラストシーン。

これ、絶対読ませたい。

このシーンで読者を感動させたい、ここまで絶対読者を連れて行きたい。というシーンです。

いわゆるゴールですね。それを明確にしておく。

しかも、ゴールが決まっていると、いくらでもお話の起伏を作る事ができるんですよ。

恋愛小説なら、どんなに主人公とヒロインがすれ違っても、強力なライバルが現れても、大丈夫なのです。ゴールは決まっているので思い切りジェットコースター展開で読者をハラハラさせる事が可能なのです。


書き手にとって、長編小説10万字の旅はとっても長いです。

ゴールが見えなくなって、道に迷う事もあるんですよね。

エタってしまう原因はまさにそれだと思うんですよ。

結果的に、最初に書いておいたラストシーンは使えなかったって事もあります。

それはそれで、成功だと思います。そこに辿り着いたわけですから。


素敵なラストシーンを目指して、日々少しずつ進んで行く事が大事かなと思います。


あ、あと、途中のシーンもいくつか、神回シーンとして作っておくのもおすすめですよ。

乱闘シーンとか、二人が結ばれるシーンとか(笑)

道しるべですね。



以上です。


それでは、よい休日をお過ごしください(@^^)/~~~

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