第4話 ようやく変身完了するも。
「さて。みなのもの、よく聞くがよい。わしらは犯罪を未然に防いで地球の平和を守るために存在している。決して都合のいいアルバイトをさせて家賃収入にしようというのではない。ごほん。よって、本日戦う相手はこちらっ!!」
じゃかじゃん、とリズミカルな音楽をカセットテープで流した博士は、一枚の写真を取り出した。
「おのれ、にっくき犯罪ジャーめっ」
もっともらしいことを呟いたレッドではあるが、基本天然な彼は、やはりなにも考えてはいなかった。
「あれ? 犯罪ジャーってなんだっけ? ポット? それとも炊飯器?」
「黙れ」
ブルーは遠慮なくレッドのみぞおちに手刀をかました。そうでもしないとレッドのボケは終わらないのだ。
「ぐぉっ」
「さて。今回の犯罪ジャーの目的は森林の伐採。もちろん、土地の管理者には無許可である。よって、地主から森林を守るよう言付かった。今より、地味レンジャーの出動じゃっ!!」
「ヒー!!」
レッドがボケをかましたので、作戦会議は微妙な雰囲気で終わってしまったのだった。
目指す場所は森林。
結構目と鼻の先であった。とても真夜中の出来事とは思えないようなテンションの一同。さすがは夜行性である。
つづくのである。
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