もう誰も止められない 台湾客家の恐怖戦争
@MasatoHiraguri
第1話 中国は「ゴジラ」ではない
1954年、日本では「ゴジラ」という映画が製作された。
米国の南太平洋における核実験によって、身長100メートルに巨大化した古代の恐竜が、怪獣「ゴジラ」となって、日本に上陸する。
各都市を破壊しながら、首都東京に進入し、その町並みを踏み潰して行く。
早い話が、ゴジラとはアメリカのこと。
太平洋戦争で、日本中の数百の都市を爆弾と焼夷弾、そして最後は核爆弾で破壊した乱暴者アメリカを、核実験・水爆実験の申し子であるゴジラという化け物で象徴させたのである。
1945年の敗戦まぢかの頃、米国による無差別爆撃を体験した多くの日本人や、戦争を知らない世代の子供まで、この「巨大な怪獣」に恐怖した。
そして1964年に、今度は「モスラ」という、やはり南洋の島々に住む、二人の小さな原住民(30センチくらいのフィギュアのような女の子・ザ・ピーナッツという歌手が扮している)たちの守り神である、正義の味方(巨大な蛾)が日本へ飛来し、ゴジラをやっつけてくれる。ゴジラは海へ逃れ、行方不明となる。
この映画製作者たちは、暴力団アメリカの、日本に対する無差別の殺人と破壊を忘れるな、日本はモスラのように、ソフトに戦って、やがて乱暴者のゴジラ(アメリカ)を日本から追い出すのだ、と日本人に訴えたのです。
65年前の「ゴジラ」とは、巨大国家アメリカの象徴です。
日本人の深層心理の中にある大国アメリカに対する恐怖心を怪物に象徴させました。実際に何十万人もの民間人が、アメリカの無差別都市爆撃によって殺されたのです。
そして、その戦争犯罪を隠蔽し、まるで、逆に日本を助けたかのようなアメリカの戦後プロパガンダに対し、一矢を報いたのが「ゴジラ」「ゴジラ対モスラ」という映画であったのです。
そして、2022年の今、台湾客家は、さまざまなオブジェやニュースによって「大国中国の恐怖」を作り出し、台湾の人々を恐怖に陥れています。同じ中国人の同胞であり、今まで台湾を助けてくれてきた中国を「ゴジラ」のような脅威として、台湾客家の場合、一般の台湾人の心に「反中国」のイメージを植えつけようというのでしょうか。
そうであれば、台湾客家こそ「ゴジラ」ということになるのですが・・・。
ああ、台湾にも、原住民の守り神である「台湾原住民版のモスラ」のような救済があることを祈らずにはいられません。
2022年8月31日
V.1.1
平栗雅人
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