詩 ひとりぼっちの生贄

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 ひとりぼっちの生贄は

 ずっと 一人で生きていた


 どれだけの時間が流れても

 死ぬことは 許されない


 ひとりぼっちで生きてた時間は

 とても空虚で 味気なく


 叶うなら すぐ消してしまいたい

 この記憶を この心から


 少しだって残したくない

 ほんの少しでも辛くなる


 誰かを待っても 誰も来ないまま


 一人きりなのは たぶん明日も同じ


 過ぎ去っていく月日と これから過ごすだろう日々

 数えても無意味だと気付いてからは


 もう何も考えないようにしてきた

 そればかり 頑張ってきた


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 ひとりぼっちの生贄 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ