第9話ジャンベルジャン
頭も眼もやられた豪志の唯一の娯楽はラジオだった。特に好きだったのは「正義のラジオ、ジャンベルジャン」である。ドリアン助川さんも好きだったが、後藤鮪郎さんも強烈に印象に残っている。
「男3人でクラブに行って女2人組をナンパした。そのまま車で父親の所有する別荘に連れ込んで、強い酒をガンガン飲ませて酔っ払った2人をみんなで輪姦した。悪友の1人が「このコに本気で惚れてしまった。頼むからこのコだけはヤラないでくれ」というから「ざけんな!」と言ったら「じゃあ、俺のフリをして俺だと思わせてヤッてくれ」。で、朝までマワして、帰りに近くの無人駅にその2人をゴミ同然に捨てて帰って来た。これが俺らの日常」
「なんで、そんなことをするのかな?」
「別に。楽しいから」
「でも、ここに電話してきたってことは、何らかの救いを求めているってことだろう?」
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