第3話麻雀、競馬、F1
高校時代は本当に頽廃していた。血道を上げたのは、麻雀、競馬、F1。昼間、海城で勉強をさせられて、夕方は大久保会の活動をして、夜は深夜まで或いは徹夜して、松戸の地元の悪友とツルんだ。食事もやはり拒食症気味で夜も寝なかった。
松戸の悪友というのは、小学校中学校が一緒だった、ケンタ、ナイトウ君、ハセガワ君などであった。
ナイトウ君は、東邦大東邦高に進学して1ヵ月で学校中の不良たちをシメて、番長になってしまった強者であった。小学校の頃から喧嘩が強く、およそ負けたことがないナイトウ君だったが、豪志には不思議と優しかった。
ケンタのウチはお金持ちで、ゲームでもWOWOWでも何でも持っていたので、夜遊びのときはケンタのウチに集まるのが通例であった。
なぜあんなに学校が嫌いだったのか。正直、勉強がつまらなかった。面白くなったのは3年生になって、高校教師ではなく大学院のオーバードクターの若い先生たちが教えに来てからだった。ドクターの若い先生たちはまるで大学の講義のように面白かった。勉強ってこういうものなんだなと感心したものだ。
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