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    後篇への応援コメント

    けんこや様、「エンタメ文芸の里」へのご参加、ありがとうございました。
    愛されにくそうな佳作だと思いましたが、心理ドラマとしての迫力を感じます。
    愛されにくいというのは、主人公の「私」にも共感できる部分は少なくないのに、極端に暴走して行ってしまうため、最後まで寄り添い続けることが難しそうだからです。けれど、そうした姿を描く事自体が本来の目的ですので、悪役の名演技や悲し過ぎるシナリオがバッシングを誘うことがあるように、後味は悪くても、とても良くできたドラマだと思いました。世界タイトルマッチへのタローと「私」の思いにも、その後の展開にも納得が行きます。
    少し気になったのは、全くボクシングをしたことのない剣崎がタローを子供扱いしてしまう場面の非現実性と、「私」とタローのなれそめや関係性の描写の淡泊さ、「孤児院」という古い呼び方でした。

    作者からの返信

    友末様、ご評価くださいまして誠にありがとうございました。非常に丁寧に読んでいただいたようで誠に感謝申し上げます。
    本作はどこか漫画のようなノリで創作していきました。人物はキャラ立ちが極端で、確かに非現実的であったかと思います。共感というよりも、その滑稽なドタバタ劇の顛末を、少し離れた距離で見て、冷静に突っ込んでいただけるぐらいで丁度良いかなと思っていました。正に、そうした一連の姿を描くこと自体を目的にしていました。意図を察していただけたようでなによりです。
    タローとのなれそめや関係性についてはじつは結構濃厚に、粘着性の濃ゆーい感じの下書きもあったのですが、どうもくどくて不潔な感じになってしまったのでバッサリ切ってしまいました。上手くまとめることができず断念。力量不足を痛感いたします。そして「孤児院」…もう古い呼び方だったんですね。勉強になりました…。ありがとうございました。