この作品における「後悔」とは、悪意のない、むしろ好意を向けた行動で相手を傷付けてしまったことによるものです。この発想は、感受性の強い繊細な方でなければ出てこないものだと思います。本当に相手を傷付けてしまったのかどうかは、その本人しかわかりません。ですが、そういった誰かを思いやる気持ちをもつこと自体が大事なのだと、この作品を読んで感じました。後悔とは字の通り、後ろ向きな感情ですが、必要なもの。時折、読みたくなる作品です。