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 あーあ、どうしてこんなことになっちゃったんだろう。算数のドリルだって、まだ残っていて、やらなくちゃいけないのに。こんなことになるなら神様たちが逃げ出しちゃう前に、算数のドリルが終わらせられますようにってお願いしておけばよかったよ。

 わたしはただ、五年生に進級する時に行われるクラス替えで、春日くんと同じクラスになりたかっただけなのに……。

 春日くん——、春日なぎくんは、とっても優しくて。クラスのいじわるな男の子にからかわれて、泣くことしかできないでいたわたしのことを助けてくれたの。その時から……、二年生の頃から、わたしは、ずっと春日くんに片想いしている。

 だけど三年生に進級した時のクラス替えで、春日くんと違うクラスになっちゃって。そのせいで話をするどころか、顔もまともに見られなく……、たまに廊下ですれ違うくらいしかできなくなっちゃった。

 だから五年生のクラス替えでは、春日くんと同じクラスになりたい——!!

 そう思って神様に春日くんと同じクラスにしてもらおうと、皇神社にお参りに行っただけだったのに……。

 それなのに、なんだか大変なことになっちゃった。皇神社から逃げ出しちゃった神様を集め直すなんて、わたしにできるのかな? 少し……、ううん、すっごく不安! 不安しかないよ。

 だって葵くんって、すっごく苦手! すぐに怒るんだもん。しかも、とってもこわい顔をして。

 だけど皇神社から神様が逃げちゃったのは葵くんの言う通り、わたしのせいでもある。責任は、ちゃんと取らないと……だよね? お母さんもよく言ってるもの、ちゃんと責任を持って行動しなさいって。

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