第2話 肩ならし

繁忙期を過ぎた海水浴場に君と二人。

薄いワンピースが潮風に弄ばれて君の線が露わになる。

似合う?

そう言って笑いかけるから僕の心拍は上がった。


ずっと好きだったから。


「ずっと好きだった人に今夜告白するの」

君の肩に触れようとした手はするりと交わされた。

本命に告白する前の肩ならしだったのか。

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