読んでみれば、考えさせられてしまう。
風刺だ、皮肉だ。そう感じた。
良くも悪くも。人と人が肉体をもって対面していたほんの数十年前まででは、想像もできない歪な人と人の繋がり。
誰しもが『本当』ではない仮面、なのに誰しもが『真実』をさらけ出せてしまう。
だがしかし、今やそれは当たり前の世界であり。しかも、そんな世界で誰彼と繋がる為には、歪みを容認するのさえある種の処世術な一面もあるのだ。これ以上の皮肉は無い。あぁ、深く考えさせられてしまう。
きっと私も、目を曇らし。こんな世界で生きてきた。これからも、生きて行く。
けれど。私の醜さ『怖いもの見たさ』とでも言い表せば良いやら。この御作を読んだ他の“誰か”は、どのような情を抱くのか。興味をもってしまう自分も居るのだ。