伝説は蘇る


『怠惰』

そう言われても致し方ない。

ごろり。と狭い自室で横になり、時たま、タバコを吹かす。

後は、今この時を、誤魔化す為に、口に含む酒。


酩酊、夢、指先で触れたはずの『なにか』


まだか?

起き上がり、軽く、軽く、跳ねる。


身体の回復は目覚ましい。

心。もはや、重たくて仕方ない。




「出来る」口に出す。

「まだ、動ける」殊更に。


長期休暇の代償は、掛け持ち先、その3社の内、

実に2社から、事実上の解雇を言い渡される事だった。



無数のカード、ズラリと並べられた無数の、



『引けよ』『それが』『望みだろ?』



引くさ。待ってたんだよ。



さぁ蘇れ、伝説。

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