第六話 不完全な自立 3
時を同じくして。特行の訓練施設がある閑寂な山奥では、不穏な空気を漂わせる男女二人の影があった。落陽の昏き光に照らされながらひっそりと対峙しているのは、一つ結びにした長い黒髪を飄々と靡かせた眼鏡女と、狂犬染みた眼光を振り撒く逆毛の男。双方ともに初対面だが、浅からぬ因縁があるのは周囲に漲った気迫で感じ取れる。
草木をざわめかせる通り風に剥き出しの犬歯を撫でさせながら、逆毛の男がゆっくりと口を開いた。
「にしても、わざわざこんな人目の付かない場所まで出向いてくるなんてご苦労なこったぜ。なぁ、『焔心の魔女』サンよぉ?」
剣山みたいに髪の毛を逆立てたヤンキー風の男――聖痕民団の幹部、鎌路辰彦は革ジャンのポケットに両手を突っ込んだまま、嘲るような態度で女を威圧している。一見隙だらけに見える彼の周りには凶悪な殺気が渦巻いており、軽々しく近付けば命まで奪われかねない危険を孕んでいる。無論、その事は真向かいで冷然と佇む女教師――元特行所属の痕印者、真田煉華も充分把握していた。
「だって後始末することを考えたら、こういう辺鄙な場所の方が色々と都合が良いじゃない。穴の一つや二つ増やしたって、そうそう気付かれはしないわ」
「へへ、違ぇねぇな」
凛然と返した真田の言葉に、鎌路はニヤリと笑みを浮かべて応える。これから生死を賭けた争いに身を投じようというのに、二人の顔にはまるで恐れの色がない。あるのは絶対的な自信のみだ。
「一応訊くけど、アタシを付け狙う目的は何? そのトサカだかウニだか分からない特徴的な頭に見覚えは無いのだけれど」
「なぁに、単純な事よ。組織にとって邪魔なアンタをぶっ殺せば、オレっちの評価は上がる。ついでに言えば、この前部下がボコられたっつー借りもあるしねぇ」
眼鏡越しの真田の眉がピクリと反応を示した。
「部下? ……あぁ、なるほど。あの三下連中の親玉か。道理で負け犬みたいなニオイがすると思ったわ」
「くはっ、言うねぇ。確かにそうだ、ありゃあ三下も三下、使えないゴミの集まりだからなぁ」
自分の部下を虚仮にされても反論せず、逆に嘲笑に興じる鎌路の姿を見て、真田の表情はどんどん人間味を失い、無感情になっていく。これは人ではなく、害虫だ。これから始まるのは戦いではなく駆除だと。炎獄の中に焼け焦げていく敵の残骸を見てもまるで動じず、敵はおろか味方ですらも恐れる存在、歴戦の痕印者、『焔心の魔女』――それが真田煉華という女だ。
「けど、あんなゴミどもと一緒にされちゃあ心外だぜ。オレっちの能力は戦闘に特化した超実戦型、本気を出したらどんな痕印者だって瞬殺よ」
「実戦型だの瞬殺だの、口煩い男ね。虚勢を張らないと死んでしまう病気でも持っているの?」
「ならこの喧しい口をアンタが止めてみりゃあいいじゃねえか――よぉ!」
そう叫ぶやいなや、鎌路は上半身を前方に傾けた体勢のまま、硬い地面を蹴りあげて真後ろに飛んだ。刹那、びゅんと風切る音を伴って銀光が煌めく。それは刃渡り10cm程の小型ナイフだった。人を殺傷せしめるに充分な威力を持った凶器を、鎌路はどうやったか両手を革ジャンのポケットに突っ込んだ状態で、真田の胸元目掛けて投げ放ったのだ。
「――ッッ」
咄嗟に真田は背面跳びの要領で身体を捩り、不意打ちのナイフを軽やかに躱す。裂かれたスーツの切れ端が宙に舞うのを横目で見送りつつ、迫り来る地面に右手を突き出すと、手の平ひとつで体重を支えてみせた。さながら雑技団のように常人離れした動きは、教え子である秀彰の前では一度とて見せたことがない。
遠く後ろの方でカランコロンと金属音が鳴るのを聞きながら、真田は爪先から見事に着地した。その一連の回避行動にアンコールを送るが如く、鎌路は二の刃、三の刃と次々にナイフを飛ばした。眉間と首元、二つの急所へ同時に飛来してくる凶刃。だが、今度は避ける素振りなどまるで見せず、極めて好戦的に対応する。
ゆらりと持ち上げた右手。そこから不死鳥の尾のように炎の波が生じて、飛びかかる二本のナイフをしめやかに包み込んだ。と思いきや、その影は忽然と姿を消してしまった。ありえないことにナイフは彼女の炎に呑まれただけで、一瞬にして燃え尽きたのだ。
真田は無感情な顔のまま、右手を収めた。焼失したナイフの残骸が黒焦げた粉塵となって、夜風に舞い上がる。
「キチガイに刃物とは中々洒落た能力じゃない」
「……ひゅーう」
掠れた口笛の音色が鎌路の動揺を如実に表していた。この化物が、と言いたげな視線をぶつけながらも、決して自らを下には見ない。いや、むしろ相手の手の内が見られた分、勝負を有利に運ぶ算段が彼の中で立とうとしていた。
「やるじゃねえか。さすがは元特行第零課のエリート様だ。他の有象無象とは役者が違う」
「そういうアンタこそ大した技能ね。今すぐにでも曲芸師に鞍替えしたほうがいいと思うわ」
「ほう、そうかい」
ジリジリと間合いを詰めていく真田。夏の訪れにはまだ早い時節にも関わらず、彼女の周囲にはぬらりと陽炎が揺らめいていた。あの程度のナイフなら、何本投げつけようが燃やし尽くしてやる。無言の中にある彼女の気概が、逆に鎌路の負けん気を奮い立たせた。
「なら、その曲芸とやらの極地を見せてやんよ」
言いながら鎌路はジャケットのジッパーに手を掛けると、ジジジィと耳障りな音を鳴らしつつ、それを一気に引き下ろした。するとその中に潜んでいた大量の刃物が弾けたように一斉に真田の眼前へと飛び出してくる。
「……っっ!?」
「そらおかわりだ。アンタ自慢の炎とやらで防いでみろよ。防げるモンならなぁ!!」
一体どうやってそんな狭所に収納していたのか。その数、およそ三十。ナイフだけではなく、医療用のメスや剃刀、彫刻刀まで様々だ。
「――『リアライズ』ッッ!!」
即座に真田は、その身に降り注ぐ無機物の殺戮的豪雨を灼熱の劫火で葬り去らんと、己が痕印の名を高らかに叫んだ。呼び声に応え、熱波の渦が鋼の刃を巻き込み、焼き尽くす。
だが、全ての刃物を溶かしきることは出来ず、ぐにゃりと溶けた形状のまま生き残った数本のナイフが、彼女の肌を鋭く抉る。
「……っ、ぐ……っっ!!」
文字通り、身を焼き斬るような痛みが腹部に走り、真田は思わず膝を付いた。肉の焦げる臭いが鼻孔を燻り、喉奥から吐き気が込み上げてくる。だが、それで終わる彼女ではない。足元に生い茂っていた雑草を毟り取るように掴みながら、嘔吐感を気合で耐えると、返す刃で鎌路の周りの空気を一気に燃焼させた。
「ぐぁぁぁぁッッ!!!?」
耳を劈く男の絶叫。燃え上がったジャケットを必死で脱ぎ捨てながら、鎌路はさながら童話に出てくる悪だぬきのように、ゴロゴロと地面を転がっていく。当然、隠し持っていた凶器も辺りに散らばり、間接的な武装解除にもなった。戦況は一変した。だが、真田の顔に勝ち誇った表情は無い。
「はぁ、はぁ……く、くはっ、ははっっ! なんてアマだ! 油断も隙もねぇ!」
額から大粒の汗を垂らしつつ、鎌路はなおも嗤っている。虚勢だと罵った真田も、その並々ならぬ精神力に内心舌を巻く思いだ。交錯する視線の間で、両者共に同じ考えに至った。己が手の内を隠したまま、容易く勝てる相手ではない、と。
「ふぅん、ならここからはお互い本気を出しあうってコトかしら?」
「あぁ、オレっちも甚だ不本意だが殺らなきゃ殺られるんじゃ、しょうがねぇ」
二人ともに立ち上がり、不敵な笑みをぶつけあいながらジリジリと間合いを詰めていく。その顔や言葉尻には未だ若干の余裕が窺えるものの、全身から発せられる気配には微塵の容赦も無い。己が生き残るためには、いかなる手段を講じてでも相手を完膚なきまでに打ちのめしてやる。所属や性別は違えど、その鬼気迫る決意だけは互いに共通していた。
ひょう、と一陣の風が吹き抜ける。それが死闘開始の合図となった。
「――『ザック・レスタ』ッッ!!!」
「――『リアライズ』ッッ!!」
刃と炎の饗宴、命で奏でる舞踏曲。地は穿たれ、木々は燃え、血飛沫と肉片と火花と金属を撒き散らしながら、観客の居ない舞台はただ一つのフィナーレに向かって、激しさを増していく。
※
真道と別れた後、秀彰は下校する生徒らの波に逆らいながら、再び旧校舎を訪れていた。
「……閉まってる、か」
立て付けの悪い宿直室の戸を何度か引いてみたが、ガチャガチャと耳障りな音が響くばかりで、開く様子は一向にない。どうやら真田は既に帰宅済みのようだ。となれば自分も無駄骨を折らずにさっさと家路に着くべきだが、どうにも心が落ち着かない。妙な胸騒ぎがする。
(待てよ、そういや確か宿直室の裏側の窓はいつも開きっぱなしになってたな)
一旦職員室に寄ろうとも考えたが、自分の風評を鑑みるに先生方が素直に鍵を差し出してくれるとは思えない。それよりも現実的で、かつ己の非行具合にも適した方法を思いつく。
旧校舎を抜け出て時計回りにぐるりと廻り込むと、ちょうどグラウンドとフェンスの間に各教室の裏窓が並んでいる。その狭い隙間を早足で駆けつつ、あらかじめ数えておいた番号の箇所まで辿り着くと、そこは記憶の通り半開きだった。
「よっと……っ」
付近に人の気配が無いことを確認してから、秀彰は窓のサッシに手を掛け、強引に宿直室の中へと降り立った。この部屋の畳を土足で踏んづけたのはこれが初めてだ。きっと真田にバレたら半殺しにされるだろう。だが、今は状況が状況だけに気にしている余裕はない。指先に付いた埃をパンパンと払いのけながら、もう十数回は訪れたであろう室内の景色を眺めてみる。
「ん、これは……?」
移ろいでいた秀彰の視線が見慣れた丸机の前で止まる。普段なら散らかっているはずの場所が、今はやけに綺麗に整理されているからだ。その隅に一枚の便箋が折りたたまれた新聞の中に入っている。若干躊躇した後、秀彰は中身を見ようと雑に破かれた開け口を下に向けて、トントンと叩いてみた。すると薄い紙の擦れる音がして、中から数枚の写真が零れ落ちてきた。
「写真……?」
そこに写っているのは、見覚えのない三人の男の顔だ。どれも凶悪な面構えをしている。一体この男らと真田の間にどんな接点があるのか。訝しげに見ていたが、ふと裏側を覗いた瞬間、秀彰の背筋に強烈な痺れが走った。
『役立たずの始末は完了した。次は貴様の番だ』
脅迫的なメッセージの末尾にある聖痕民団の文字を見て、すぐに鈴峰との話を思い出した。秀彰が彼女と鶴彦倉庫で戦っている最中、真田もまた聖痕民団の刺客と人知れず死闘を演じていたという。ならばこの写真の三名は、大方その時の襲撃者だろう。そして、この手紙を読んだということは、真田は恐らくたった一人で――。
「――クソッッ!!」
苦々しく奥歯を噛み締めながら、秀彰は天井を見上げて睨んだ。どこまでも自分勝手な人だ。他人のやることには無謀だなんだと忠告を飛ばしておきながら、いざ自分のこととなったら平気で死地に赴こうとする。先程の剣幕だって、考えてみれば妙だ。いくら激情家だといえど、あそこまで有無を言わさず他人に干渉してくるなんてことは、今まで一度もなかった。きっと、そうしなければならない理由があったのだ。他人を巻き込みたくない事情が。
(どこだ、どこに行ったんだ、真田センセ……ッッ!!)
携帯を取り出し、教えて貰った番号に掛けてみるが、当然の如く繋がらない。喧嘩別れする直前、無理やりポケットに突っ込まれていた真道の名刺に書かれてある番号にも掛けてみたが、やはりこちらも繋がらない。つーつーという無情な電子音を聞きながら、秀彰は必死に脳味噌を働かせる。
(考えろ……もし、俺があの人の立場なら何処へ行く……?)
秀彰は自らに問い掛けるように、心の中でブツブツと呟いてみる。無論、彼の知らない場所だって沢山あるだろう。だが、ここ最近の動向を振り返ると、殆ど毎日と言っていいほど、秀彰は真田と共に過ごしてきた。自惚れかもしれないが、彼女の行動原理を多少なりとも読み取ることは出来るはずだ。たとえそれが大きく的を外れた答えだとしても、何もせずただ結果だけを待つよりはずっと良い。
カチカチと古びた壁時計の針が急かすように耳に入る。秀彰は目を閉じ、外界の音を遮断しながら、深い思考の海へと身を投じた。
(手紙の内容からして、既に敵の監視の目はセンセの身近まで及んでいると見るのが妥当だ。となればそう遠くには行くまい。加えて先程の真道の対応、あれは恐らく事情を知らないものと考えていいだろう。誰にも知られず、密かに刺客と相対せる場所……そうか!)
不意に浮かんだ閃きに、秀彰はすぐさま瞼を開け放つ。答えは見つかった。
(どうせ行った所で足手まといだなんだと罵倒されるんだろうが、知った事か。このまま和解もせずにお別れだなんて不義理は、俺は絶対に認めねぇぞ……!)
来た時同様に狭い窓から抜け出した秀彰は、煮え滾るような激情を瞳に携えつつ、一目散に駆け出していく。一方で、もしも真田の危機を救えたならば、これを期に彼女の元を離れ、特行の下に所属しても良いとも考えていた。
不完全な状態からの自立。だが、その行為自体が不完全なモノになるとは、この時の秀彰はまるで思いもしなかった。
※
「……くぅ、ぅぅぅぅ!!!!!」
一体、幾つもの刃をその体で受け止めたのだろうか。
元は紺色だったスーツは今やボロキレのように切り刻まれ、己と相手の鮮血で赤紫に変色している。それでもなお、彼女の気迫は衰えず、瞳は鬼神のように勇壮に煌めいている。累計三桁をカウントオーバーしたナイフとメスと剃刀の嵐を掻い潜った末、真田の地獄の劫火は殺気だった男の全身を舐め尽していた。
「ぐぅぉおぉッッ!!!?」
くぐもった絶叫。しかし男は斃れず、炎を切り裂いて決死の刃物を放つ。もはや全てを避ける事は諦めたのか、太股や肩口で数本の刃を受け止めながら、真田は鎌路に向かって疾走する。そこに躊躇や油断は無く、相手を半殺しで済まそうなんて甘い考えは存在しない。ただひたすら、自分が斃れる前に相手を斃すだけ。肉体はどちらも限界に近い。
ならばやはり、最後に勝つのは精神力で上回っている方だ。人を殺してきた数なら鎌路の方が圧倒的に多いが、『化け物』を殺してきた数なら真田の方が上だ。鎌路は自分の理想と主のために戦っている。真田は不出来な生徒のために戦っている。
いや――違うのか。
(赤坂のため……って言っても、アイツはもう、アタシに愛想を付いたんだろうねぇ)
ふっと、数十分前の出来事を思い返し、一瞬だけ真田の心が緩んでしまった。その隙を鎌路が逃すはずも無く、『ザック・レスタ』の攻撃が襲い掛かる。
「ぐ…ぶっ……!!!」
殺到する凶器、凶器、凶器の弾幕。その悉くが彼女の肢体を貫いては、肉片と鮮血の華を撒き散らす。
「……くっ、くはぁっ……ぉ、終わったか……化け物めぇ……」
――決定的な攻撃だった。
仕掛けた方も地面に膝を付いては、ひゅうひゅうと不規則な呼吸を繰り返している。だが、真田の方は仰向けに倒れたまま起き上がらない。否、起き上がれないのか。
「………っ、……」
微弱に胸元が振動し、呼吸は続いている事が分かる。しかし、口元からはいつもの冗談も、痛みを訴える声すらも出てこない。
「……ち……ぃ、まだ、生きてやがる……しぶてぇアマだ、クソぁ……っ」
鎌路の方も全身が焼け爛れ、無残な姿を晒している。それでもなお執念で立ち上がると、地面に転がっていたナイフを一本拾い上げた。それを握り締めたまま、ヨロヨロと真田の傍へと近付いていく。
「く、は、はははっ……、これ、で終わり、だっ……!!!」
振り下ろす力すら残っていないのか、男はガクンと転げるように足を崩すと、その勢いで真田の首筋へナイフを突き立てようとした。
「………ぃず」
真田の表情は虚ろで、何を思っているのかは誰にも分からない。ただ口元は小さく、独り言のように何かを囁いている。ようやく自分にも死ぬべき運命が訪れたのか。彼女はゆっくりと目を伏せた。時間が止まったのか、それとも自分だけがそう感じているだけなのか。コマ送りの世界で、過去のビジョンが走馬灯のように甦る。
無精髭を生やした男が叫ぶ。
――可愛くねぇ女だなぁ、お前ぇは、よぉ!!
(あぁ、そんな事今更言わなくても分かるでしょうに。相変わらず馬鹿ね)
生意気な生徒が嫌らしく呟く。
――真田ほど『先生』が似合わない人も居ないですよ。
(悪かったわね。これでも気にしてるんだから、あまりそういう事言わないでよ)
年老いた老教師が優しい眼差しで説く。
――枠の中で生きる事も大切ですが、たまには貴方みたいな型破りが居ても楽しいですよ。
(懐かしいなぁ、林の婆さん。この人がいなければ、今頃アタシは……)
浮かんでは消える、まるで泡のような儚い記憶。他人の目からはガラクタに見える思い出も、彼女の中では今なお宝石のように輝いている。
「……ライズ」
「『リアライズ』ッッ!!!!」
絶望に染まった彼女の心を奮起させるには充分な代価だった――。
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