✿4 マンガ部有志

 一週間後、羽生は和歌花絵先生の返信を持って『デイジー!』に顔を出した。


「よっしゃー! 丁度台本もできたんだ」


 南条が一番に喜んだ。


「十一月三日の文化祭にいらしてくださるって?」


 羽生の報告に神はおどろいていた。


「はん! 当然」


 愛原は、こんきょのない自信があるらしい。


「ぼくの台本、みんなにコピーしたから」

「南条、すごいな! うん、いいできだよ」

「空っち! 読めない漢字教えてね」

「南条くん、がんばったね」


 ふおお、もえて来たと、南条があつくなっている。


「早速、練習しようか」


 神が配役を読み上げる。


「野美ひなぎく役、羽生志澄香。三上直役、神海。室生むろうつぼみ役、愛原ジュリ。ナレーション、南条空」


 マンガ部有志、『デイジー!』が、ざわついた。

 それぞれがやる気を持って、台本を手にした。


 ◇◆◇

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