謎の石板ランキング 『守護者』

第16話 警察です 姉さんお迎えです

「ぐえぇ……」


すんごい力で琴音さんと朱音さんに抱き締められてます

神様とチャラ男神のかっこいいポーズ考案会とか言う意味わからん物に参加してたら強制的に眠りから起こされこのザマです

時計が見えないので何時かわかりませんが外が少しだけ明るくなってます


「くるし……」


起きろぉぉぉ!!

というかエルフボディそんなに大きくないのによく2人で抱き締められるね……

頭しか動かせない…


「…どうしました?」


「!」


朱音さん信じてたよ…


「くるひぃ……」


「そうですか……」


え、寝るの?まじ?

まじやん、寝ぼけてたのかこのままあと2時間ぐらいかな?


終わった……


ーーーーー


「ごめんねリースちゃん」


「ごめんなさい」


「………」


あの後時間が経ち起きた2人に謝られ続けています

酸欠で顔色が少し悪くなってましたからね、朱音さんに助けてもらえなかったエルフボディが拗ねてるので今日は一言も喋ってません


「リース、あんたどうしたんだい」


「ママさん…くるしかった……」


「よく頑張ったね」


「うん……」


撫でてくれてありがとうママさん、エルフボディ少しだけ立ち直った気がするよ


「おはよう…2人ともどうしたんだい?」


「「………」」


「リースが苦しくなるぐらい抱き締めながら寝てたんだと」


「パパさ〜ん…」


「おぉ、よしよし」


うーん、ママさんもそうだけどパパさんも初対面から全然怖がらなかったし、もしかしたら1番一緒に過ごしてる琴音さんより懐いてるかもしれない

これはエルフボディの謎のひとつ


「朝ご飯食べるよ、そこの2人落ち込んでないでご飯食べな、それと朱音は1日様子みて高校再開らしいよ」


「そうなんですか、わかりました…」


「はい……」


「2人と一緒に、食べる…」


「「!」」


エルフボディ空気読んでくれてありがとう!

嫌な時は動かそうとしても動かないからね、神様は問題ないって言ってたけどちょっと不便だよな


ピンポーン


あれ、呼び鈴が鳴った


「私見てきますね」


「頼んだよ朱音」


琴音さんニッコニコ


「でもこんな時間に誰だろうね」


ちょっと気になるから聞き耳立ててみよ

このエルフボディ100メートルほどの距離なら会話を聞き取れることがわかったのだ

神様どれだけスペック高くしたんだろ


「はーい、どちら様で」


「朝早くからすいません、警察の者です」


え、警察?!


「少しだけ時間貰っても良いですか?」


「えぇ、構いません」


「それでは」


警察ってなんでだろ?


「姉さん」


「どうしたの朱音ちゃん?」


「警察のお迎えが来てます」


「「え?」」


「あー、なるほどね」


さすがママさん全く動じてないです


「とりあえず私と琴音がいくよ」


「はい……」



白仁朱音しらにあかね


ふぅ、まさか警察とは思いませんでした、これからリースちゃんに会えるかわかりませんし最後に朝ご飯楽しみましょう


「リースちゃん、あーん」


「?あー」


不思議そうにしてます可愛いですね


「朱音ちゃん!」


「姉さん早いですね」


「警察の人朱音ちゃんに用があるんだって」


え?

まさか私が誘拐の犯人として通報された?


「え、そそれは…どうゆう……」


「落ち着いて、逮捕とかそう言うのじゃなくて国からの要請で協力してほしいんだって」


国からの要請?!?!

私何されるの!


「わ、わかりました…すぐにいきます……」


「お母さんもいるから大丈夫だよ…多分」


多分ってなんですか多分って!


「大丈夫…なんとか、なる……」


リースちゃん、ありがとう可愛いよ


ーーーーー


「そんなに警戒なさらずリラックスしてください、今日はお話をするだけですので」


「は、はい…」


よくテレビで見る偉い人が乗る高そうな車でどこかに向かってます、こんな車乗ったの初めてだよ

しかも警護車2台付き


「あの…」


「どうしました?」


目の前に座ってるスーツを着たいかにもエリートな警察の人、ちょっと目つきが怖いヤバい組織の人じゃないよね?

隣にお母さん居なかったらストレスで胃に穴が開きそうだよ


「なんで呼ばれた、のですか?」


「では軽くですが説明します」


聞かされた内容はこの前開いた異界門の関係で私に確認と説明がある事、まだ詳しくは教えられないと言ってたけど私を含めて100人集められてるらしい


「ご安心ください、我々の仕事は白仁朱音様とその御家族がいつも通り平和に暮らしていただくことが目的の一つでもあります」


「そうですか……」


あぁ、リースちゃんに癒されたい



〜エルフ〜


朱音さんが連れてかれた、心配だ


「ニュース昨日のことばっかりだねぇ…」


琴音さんもいつもより声に覇気がない、パパさんも仕事休んでコーヒー作ってるあれ多分3杯目くらい


「きっと、大丈夫……」


「そうだよね、リースちゃん」


ダメでも神様に頼んでなんとかするよ

連れてかれた理由わからんけど……


「リースちゃん寝るー?」


「寝ない…」


「そっかぁ…」


なんか調子狂うな

理由ぐらいなら教えてくれるだろうし神様呼ぶか


神様ヘルプ!


(ん?あぁ、了解したぞ、今から教える番号に電話せい儂の現世における協力者に繋がる)


理解早すぎ

でも協力者って凄い人かな、国相手だけど大丈夫?


(よく都市伝説とかで謎の組織って出てくるそれのTOPじゃ、悪いことやってるイメージあるかもしれんが実際には何故かお金持ってて権力ある凄い人だから安心せい)


安心できないけど?

何故かお金持ってるって逆に怖いよ……


「パパさん…電話、かして……」


「電話?どこかに連絡するのかい?」


「うん…」


「使い方はわかるかい?」


「わかる…」


どんな人なんだろ怖いのかな


ガチャ!


『誰だね?この電話番号を知ってる者は居なかったと記憶しているが』


繋がるのはや!


「私、リース…」


『リース…?』


「うん…」


『もしや神様の眷属でしょうか?』


微妙に違うけどめんどくさいからそれで良いや


「そう…」


『失礼致しました、何なりと御命令を』


「実は……」


疑問いっぱいあるけどとりあえず頼もう

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