第15話 スーパーアドバイザー

「引き分け……」


「もう一度です!」


今は朱音さんとオセロしてる最中5連続で引き分けてる

朱音さんオセロで負け無しだったみたいで連続で引き分けもあまり経験がなくて少し燃えてる?


「………」


琴音さん敗北が続きすぎて真っ白に燃え尽きてる


「朱音と引き分けるのか強いねぇ…」


あ、エルフボディ喜んでる、ママさんもそうだけどパパさんにも安心感感じるんだね


「パパさん、寝よう…」


「え?」


エルフボディそれはヤバいです

このままだとパパさんの胃に穴が開いちゃうよ


「ダメだよリースちゃん!男みんなケダモノなんだからリースちゃん可愛いし危険だよ!」


「うっ……」


琴音さんそれ以上言わんであげて!

パパさん泣きそうになってるよ


「姉さんの言うとおりです、今日は3人で川の字になって寝ましょう」


「むぅ……」


エルフボディどうしたんだろう

そんなにパパさんが気に入ったのかな?


「今日のお風呂は私と一緒に入りましょう」


「朱音ちゃんずるい!」


ふぅ、戦いはこれからだな…



〜神様ワールド〜


「ヤァ!本当に動いてる、よく動かせる魂ゲットしたね」


「儂の神生の中で最も幸運な瞬間じゃ」


いつもの様に風呂入ってから記憶が曖昧になり神様ワールドにきたらなんか増えてた

いつもの神様は老人みたいなんだけどもう1人はチャラい…


「だれ…?」


「私はこのお爺さん神の親友さ、相談があるって呼ばれたから仕事を放って来た、だって親友だから」


「おい、それ以上リースたんに近づくな潰すぞ?」


なんか空気重くて怖いんですけど


「まぁいいや、それでどうしたの?」


「儂の英雄計画がとある小僧のせいで狂ってしまって、どうしたら修正できるかアドバイスほしいんじゃ」


「神様、せんべい……」


「おぉ、ありがとうのリースたん」


「チャラ男も……」


「え、俺チャラ男呼びなん?」


自動変換なんで自分で選べないのですいません多分これから先ずっとチャラ男呼びです


「とりあえずその小僧の映像見せてよ」


「わかったぞ」


ーーーーー


「ヤバいヤバい笑いが止まらん!」


やっと最後まで見終わった途中からチャラ男神めっちゃ笑ってた


「なんだあのキラキラ、自分で魔法使って出してんの?ちょーウケる」


「あれは魔法使える人から見るとかなりダサいの、でもあれで英雄だ勇者だってチヤホヤされてるんじゃぞ?ちょろい世界じゃ」


神様達笑いすぎて話進まないからエルフボディ飽き始めてるよ


「ひま……」


「はぁはぁ、すまんかった」


「そうだな……話し始めるか、クク…」


神様のイメージがどんどん崩壊していく


「えっと次の襲撃は不明でドーム状の結界の中は人類視点どうなってるか不明と」


「そうじゃな、しばらく様子もでもいいかと思っていたが魅了の事考えると取り返しつかなくなりそうでな」


「魔法使えるのは100人でランキング制の管理なんだよな?あいつは?」


「ムカつくことに1位じゃ」


「なら簡単、あいつが負けた時に現れて敵倒せばいいんじゃね?」


「いやそれだとリースたんが小僧を助けた様に見えるじゃろ、なんか嫌じゃない?」


面倒くさいなこの神様

どんだけ魅了野郎嫌いなんだ


「めんどいなお前」


「なんじゃと!」


「まぁいいや、俺が考えた案説明するぞー」


いつの間にか取り出してたホワイトボードに書き始めた


『かっこいい俺の案

1、しばらく襲撃の時は高い建物の上から眺める

2、噂になってることを確認

3、人が襲われそうになった時に助ける

4、強い奴と戦う』


「これで完璧だろ?」


いや雑!

神様もチャラ男神も雑すぎませんか?

しかも眺める意味わからん!


「眺める…?」


「そうじゃな、儂も眺める意味がわからん」


「全くわかってないな2人とも、眺める理由はなんか凄そうな奴が戦いを見てる!って噂を流させるためだ」


「なぜ噂が必要なんじゃ?」


「元から英雄って呼ばれる奴がいるからだな、現実離れしてる謎の実力者が存在してるとなれば人はその実力者を探す事になるだろうね」


「なんで実力者って言われる様になるんじゃ、眺めてるだけだからわからんじゃろ」


「ただの、不審者……」


「2人とも考え凝り固まってるね、歳いくつ?」


たまに煽ってくるのなんなんだ


「ヤバい奴らが攻めてきてるんだぞ?そんな所を見てる仮面つけた人物なんてただの人だと思われるわけないだろ、勝手に謎の実力者って思われるさ」


なるほど、なんとなくわかってきたぞ


「味方か、敵か、不明……」


「そうだ、そこのわかってなさそうな爺さんにも見習わせたいよ」


「3で助ける、味方ってわかる……」


「リースたんは天才じゃの…」


なんか神様思考停止してない?


「最後に強い奴と戦って倒せば英雄って訳よ」


このチャラ男神、意外と考えてる


「最終的に英雄になってリースたんがチヤホヤされるならなんでもいいわい」


「よし!じゃあ今日の話は終わりだな暫くは眺めるだけで戦う必要はないぞアドバイザーとして俺もここで過ごすからこれからよろしくな」


「よろしく……」

 

「貴様!なにリースたんの手握ってるんじゃ!」


「んー?器が小さいね…少し余裕を持った方がモテると思うよ、リースちゃんもそう思うよね?」


え、ちょっと嫌なんだがチャラ男神に抱き締められるの嫌なんだが

エルフボディの不快感がすごい


「きらい……」


「え…」


「はっはっは!リースたんはチャラい男は苦手って設定つけてあるんじゃ、可愛い女の子になってから出直してこい!残念だったな」


神様達も良い人

これからちょっとだけ楽しみだな

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