2つの指輪

黒鏡 しく

第1話:エピローグ

この世界には2つの指輪が存在する。その2つの指輪は大いなる力を宿しているため、こう呼ばれている[太陽の指輪]と[月の指輪]と…。

遥か昔、兄弟で一国を治める王達がこの指輪を嵌めていた。

武力に秀でた兄が太陽の指輪を嵌め

学力に秀でた弟が月の指輪を嵌めていた。

両者は互いに力を貸し合い一国を平穏に治めていた。しかし…兄を慕っていた者達と弟を慕っていた者達とで内乱が起きた。日を増すごとに内乱は激しくなり最終的には死者が出てしまったのだ。これを嘆いた兄弟は、一人の王を決めるため真剣を使っての試合を行った、つまり負ける=死だ。兄弟は死闘の末に兄が勝ち弟は亡くなった。弟が嵌めていた月の指輪は、慕っていた者達の意志によりとある神殿に納められた。その後、王となった兄は妻を貰い子をなし最終的には国王として華々しく散った。太陽の指輪は子供の意志により月の指輪とは離れた神殿に納められた。

2つの指輪は今でも持ち主を待って神殿に納められているとされている。

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