Chapter2 第10話 狩場の秘密
記念すべき第10話、ドンドンパフパフ~、いや全体でみたら22話目か…まあいいや、始めよっと。
とりあえず、真心くんと話したように、私に新しく任されたことは古代文明が残るという心恵中央要塞の捜索、いつも狩場として使ってるダンジョンの探索。琴音ちゃんたちは度重なる鍛練でかなり強くなってるし、あのダンジョンの探索も行けるだろうし、捜索に向かっても、お互いの体力を温存させるために分業することができると思う。
心愛「…ねえ、真心さんが言ってた心恵中央要塞ってなに?」
こころ「古代に心恵の女王とある発明家が建築したもの。数百メートル四方のお城の見た目をしているけど、空間術を駆使していて、街をいくつも作れるくらいの異空間を使えるし、必要に応じて拡張も可能。要塞ってのもあって、理論上絶対に壊せないようになってるんだってよ。中世の神話にあった。」
心愛「…でもお城なんてこの世界にないよ?」
こころ「地下に眠ってる可能性もある。古代にできてるものだし。数百万、数千万前にできたものだから、埋まっててもおかしくはない。」
心愛「…それを探しに行くって途方もない道のりなんじゃ…」
こころ「いや、ある程度見当はついてる。いつも狩場にしてるダンジョン、あそこが一番怪しい。あのあたりには何も建物がないし、建てようとしてもすぐに崩れちゃう。それにあそこ、ダンジョンとしては作りがしっかりしすぎてる。」
琴音「おまけに絶対死なないとな。」
…え?そんな情報知らない。絶対死なない…?なぜそんなことが…?
琴音「一回な、魔物の攻撃が直撃したんだよ私に。疲労がたまって帰ろうとしたときにな、22層目の魔物にやられた。あの時死んだと思ったけど、何故かダンジョンの外で目を覚ましたんだ。まるでゲームで主人公が負けたときみたいに。」
こころ「経験値増幅の他に…致死量の攻撃を食らう直前にダンジョンの入り口に飛ばされる術式が…?みんな、行ける?私一人でも最下層直前までは攻略できる。30層目から敵の強さは余りかわらないけど、30層目と40層目にボスがいる。そして最下層は50層目。怪しい部屋が一つだけの謎の層だったから攻略はしてない。」
晴瑠人「行くのはいいんだが、俺らは26層目が限界だ。4人ならば28層まで行けるかも知れんが。」
そう、真心くんたちと遭遇?してから数週間、この4人はかなりのスピードで成長している。(前までは18層目が限界)私が手伝えば、50層までかなり力を温存して攻略できるだろう。
こころ「私が手伝えば結構余裕で攻略できるはず。30層目と40層目にいるボス級の魔物がかなり強くて苦戦する。この間行ったときはそいつらに体力を結構削られて50層目にいく勇気なくなっちゃったから、みんなに手伝ってほしい。」
琴音「行くぞ。こころがいけるって言ってるから、きっとそうなんだ。」
全員、黙って頷いた。ふふ、みんな優しくてうれしい。
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いつも一緒に過ごしてるからか、連携は完璧で、29層目まで簡単に攻略できた。問題はここから。第三世界(人間界)でみた強い魔物ばっかり出てくる。とにかく、まずは30層目のボスを討伐しなきゃね。
琴音「ここにボス級がいるんだっけか。最上位クラスの魔物…どんな強さなんだか…」
晴瑠人「…入るぞ。」
中に入ると、そこには小さめのドラゴンがいた。見た目からして、ストゥードラゴンかな。知性がないドラゴンで、私達のことを攻撃する意思しかないから、倒してもいいドラゴン。レティシアちゃんやフレアちゃんみたいに、知性あるドラゴンは心恵の輪還に入ってるから、倒しちゃダメ。
こころ「行くよ!《ルクス・ブラスター》!」
ブラスターにあわせて、優愛ちゃんと晴瑠人くんが左右に展開し、走り出す。琴音ちゃんは後衛、心愛ちゃんと私は中衛。
琴音「チャージに少し時間がかかる。時間を稼いでくれ。」
優愛「了解!」
私達のメイン火力は琴音ちゃん。前のレジネスくんみたいに、硝煙弾雨で圧倒的な密度で戦う。
心愛「《BS》!」
闘術の二人が前で翻弄し、心愛ちゃんと私が攻撃や支援。そして琴音ちゃんのチャージを待つ。そんな戦法。
こころ「優愛ちゃん、一歩下がって!」
と、優愛ちゃんは後ろに飛ぶ。ドラゴンは爪で薙ぎ払ったけど、避けさせたから食らわない。
こころ「晴瑠人くん、陽動!」
晴瑠人くんに囮になってもらう、不快な弾幕を出してドラゴンに注意を向けさせる。晴瑠人くんばっかり見てるから、隙だらけだ。
こころ「…よし、《ルクス・ブラスター》。」
ブラスターを一本放つ。ドラゴンの体を貫き、よろける。小さな隙だけど、十分だ。
琴音「チャージ完了だ!行くぞ!《硝煙弾雨》!!」
避ける必要はない。味方の弾幕はすり抜ける仕様?だからね。琴音ちゃんの硝煙弾雨で、ドラゴンはすぐに倒れた。まあ、ストゥードラゴンなら余裕かな。
40層は…一度話題に上げた魔物が相手。
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