お天気女の子 放置できない彼女

烏丸 にゃん子

第1話 僕の彼女は放置できない

オタク 30歳 年齢がそのまま彼女いない歴30年 


どこにでもいる、いやどこにでもはいないかもしれないが、

ラノベの世界ではよく見かける男性が僕だ。


正確には転生される前のおじさん主人公をイメージしてもらうとわかりやすい。


趣味は特になくて、

無料のアプリゲームをするくらい。


今日もアプリを探していると、

めちゃくちゃ美少女のアイコンが目に付いた。


めちゃくちゃ可愛い。

ゲームのキャラってみんな可愛いけど、

この子は特別可愛かった。


これだけでもダウンロードする価値がある。

アプリの説明を見てみる。


お天気女の子 放置できません。


(なんだそれ。)


放置系はあるけど、放置できない系。。


お天気お姉さんはあれだよね、テレビで見かける。

天気予報を担当している可愛い女性。


けどまぁ僕はお姉さんより女の子のほうが好きだから。

ここもポイント高い。



ーーー説明


彼女は温度に敏感です。

雨の日も気を付けてあげてください。

強風にも注意が必要です。

暑くても寒くても気にかけてあげてください。


なんだその説明は。。


とにかくダウンロードしてみることにした。

可愛いから面白くなくても許せるだろう。


瞬間、美少女が僕のスマホいっぱいに現れる。


美少女に釘付けだ。


温度計がスマホ画面に現れている。

29度をしめしている。


女の子がしゃべりだした。


「いま29度もあるんだよ、暑くてたまんないよ。」

「何見てるのよー、ジュース買ったりエアコン入れたりしてよね。」


お天気女の子がスカートをバタバタして風を入れている。

もう少しでパンツが見えそうで見えない。


『もうちょいなのに。』声が出てしまっていた。

思わずスマホを持ち上げて下から見ようとしてしまった。


確かに今は29度だ。

今日のいまの気温で温度で少女が変化していくらしい。


今度は少女がいきなりTシャツを脱ぎだした。


『おおっ。』

「暑くてシャツ着てられないよ。」


温度計を見ると30度になっている。

気温が上がったから服を脱いだんだ。


下着姿の彼女は色っぽい。

もっと脱いでほしい。


温度系の他にもメーターがある。


「何見てんのよ。扇ぐなりなんかしなさいよ。」

どうやら好感度メーターらしい。


アイテムを渡したりして機嫌よくなってもらわないと仲良くなれないらしい。

けどこっちは服は着てほしくない、モヤモヤしていると、


今の時間が夕方だからか女の子はシャツを着てしまった。

気温が下がってきたのだ。


確かに温度は29度になっている。


女の子は確かに気温で服装や態度が変化していた。夜にはパジャマ姿になっている。

寝るときに明日は雨みたいだから気を付けてねって可愛い声が聞こえた。



ー次の日に起きたら朝から雨だった。


放置できない彼女が気になる。

アプリを開くと女の子がビショビショになっていた。


雨で白いTシャツが濡れて下着が見える。

昨日と色が違う。いやそこはいいんだけど。いやいやそこは大事なとこなんだけど。


「もーーー。」

気を付けてって言ってたのに。


好感度メーターは下がる一方だ。

けど怒ったら余計にかわいい。


傘のアイテムをあげとかないと機嫌が悪くなるんだ。

けど傘のアイテムをあげると仲良くなれるけどTシャツは濡れないから下着は見えない。


俺にどうしろっていうんだ。

こんな究極の選択。


(仲良くなりたいし、下着も見たいに決まってんだろ。)


心の中で叫ぶ。


ーその次の日は朝から風がきつかった。


お天気女の子をひらくと、

スカートを必死で抑えている。


強風注意報がでたタイミングでスカートがめくれてパンツが見えた。

風でいつスカートがめくれるかわからないからずっと見てたらまた怒られた。


暑い時は水をあげて、扇いであげたり。


雨の日は傘をあげたり。


意地悪しないとエッチなシーンは見れない。

けど仲良くなったら特別なシーンがあるらしい。


どんなポーズがあるのかネットで検索してみた。

38度以上は下着も脱ぎます。


『えっ!』絶対見たい。

けど今年の夏はもう少しだ。


来年の夏までエッチなシーンはお預けって。


そんな僕と放置できない彼女の物語はいまから始まる。

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お天気女の子 放置できない彼女 烏丸 にゃん子 @karasumanyanko

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