庭 お金
仲仁へび(旧:離久)
第1話
うちの庭に、なぜかお金のなる木が生えている。
いつから生えているのかわからない。
おじいちゃん、おばあちゃんも分からないといっていた。
だから、何百年、ひょっとしたら何千年も前から存在しているのかもしれない。
いや、そんなに昔じゃ貨幣なんて存在しなかっただろうか。
どうなんだろう。
最初はいったい誰が植えたんだろうな。
不思議だったけど、考えてもわからないのだからどうしようもない。
そのうち、それがあるおかしさなんて考えもしなくなった。
あるとき、家に友達がやってきた。
その友達とはとても仲がよくて、何でも話せるような仲だった。
だから、つい家の庭にある木のことを教えてしまった。
すると、翌日お金のなる木が大量に実っていた。
何があったのか分からないけど、その日から、とてもお金が実るようになってしまったのだ。
木のそばには、人の靴や服がおちていた。
見慣れたもので、よく友人が着ていたものだった。
首をかしげながらも、友人が来るときに返そうと思って、とっておくことにした。
やっぱり友人はいいやつだ。
お金の実る木の事を話しても、何もしなかったのだから。
でも、おかしな事に友人とはあの日以来顔を合わせてはいない。
一体どこにいってしまったのだろう。
庭 お金 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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