第2話 鑑定と訓練(属性等の説明有)

ロッドが気が付くと、そこは例のほこらの前であった。

既にアイリス、ハム美、ピーちゃんも脇に控えている。


「みんな、これからよろしく頼む。アイリスさんも」


ハム美とピーちゃんは喜び、アイリスはロッドの前に出て跪く。


「改めまして、この度ロッド様の従者になりましたアイリスと申します。

よろしくお願いいたします。それから私には敬称や敬語は不要です。

これからは何なりとご命令下さい」


「わかった、アイリス。改めてよろしく頼むよ」


ロッドはアイリスに立つように促し、周りを見回すといつの間にか日が落ちる時間になっている事に気づいた。


「なるべく早く街に戻りたいが、もう暗くなってきたな…」


前世の記憶を取り戻したロッドは今までの人格と混ざりあい、結果としてより永い記憶を持つ前世の人格で、現世で今まで生きてきた記憶を持った状態となった。


見た目は大人になりかけの子供ではあるが、その精神は高度な教育を受けた成人男性のものである。但し若干、肉体年齢に引っ張られている。


一人称も僕から俺へと変化していた。


今では猪頭人オークとの戦闘で自分を置き去りにしたパーティーを特に恨んでも怒ってもいない。


どうでも良いとも言えるが、少なくともギルドには世話になっていたので状況や生存の報告は必要だと考えられた。


そのため一度は街に戻らなくてはならない。


「ロッド様、僭越ながら申し上げます。この世界は危険に満ち溢れています。しかしながらここは祠の結界により許可された者以外は近付けません。ここで数日の間だけでも訓練をなさっては如何でしょうか?」


以前より身体能力が上がったとはいえ、どの程度の力があるのか?

超能力に至ってはそもそもどうやって使うのか全くわかっていない。


今の状態で強者と戦う事にでもなればすぐに殺されてしまうだろう。

アイリスの言うように今後の為にも自分の能力を把握しておく必要があるとロッドは考えた。


「まだ力の使い方もわからないからな、助言通りそうするとしよう。だが今日のところはゆっくり休んで修行は明日からかな」


ロッドはとりあえず数日間過ごすとなると居住環境を先に整えようと考えた。


日本で暮らした記憶を思い出したロッドは神様がくれた指輪でできる限り快適な環境にしたいと考えた。


「さて、何から揃えるかな…」


まずはパーティーから預かっていたバックパックをストレージに放り込んだ。


そして値段なども吟味しながら色々と必要な物を思案した結果、最終的に下記の物を指輪で取り寄せた。


〈住居関連〉

・大き目のファミリー用テント(30,000P)

・寝袋2個(20,000P) ※ロッド及びアイリスの就寝用

・LEDランタン5個(25,000P)と電池300本(35,000P)

・毛布10枚(50,000P)

・下着(トランクス)12枚(5,000)


〈食事関連〉

・キャンプ用のイス付き折り畳みテーブル(30,000P)

・使い捨て紙コップ1,000個(6,000P)

・業務用オレンジジュース20L(12,000P)

・業務用ウーロン茶24L(2,000P)


〈トイレ関連〉

・仮設水洗トイレ(250,000P) ※手洗いも付いた広めのボックストイレ

・天然水500L(50,000P) ※トイレタンクと当面の飲料用

・トイレットペーパー1200ロール(100,000P)

・フェイスタオル100枚(20,000P)


〈お風呂関係〉

・檜の大きいバスタブ(300,000P)

・伸縮式パーテーション4個(40,000P)

・檜の湯桶、手桶、風呂椅子セット(5,000P)

・洗顔できるボディソープ20L(10,000P)

・リンスインシャンプー20L(15,000P)

・シャンプーボトル2個(3,000P)

・大判バスタオル50枚(50,000P)


〈ペット関連〉

・インコ止まり木スタンド(3,000P)

・インコの餌8kg(25,000P)

・インコのおやつセット9袋(2,500P)

・ハムスターのおうち(2,000P)

・ハムスターの給水器と食器セット(1,500P)

・ハムスターの主食3kg(20,000P)

・ハムスターおやつ8種セット(1,500P)


トイレは今後の継続利用も考えて特に高機能な物を調達した。

バスタブも2,3人は同時に入れるくらい大きな物だ。


仮設トイレのタンクに水を入れ、トイレットペーパーをセット、トイレの手洗いの横にタオルをセットし、ロッドは満足げに頷く。


「早くも結構ポイントを使ってしまったが、ざっとこんなものかな」


ロッドは皆にテーブルに着く様に促す。

アイリスは椅子に腰掛け、ハム美とピーちゃんはテーブルの上にいる。


ピーちゃんとハム美にはそれぞれに主食と水、少量のおやつをセットする。


「夕食は久々にラーメンが食べたいな。アイリスは何にする?」

「それではロッド様と同じ物をお願いします」


「それじゃあ○ーメン○ョッ○のラーメンにしよう!」

そう言うと指輪で対象のメニューを指定して取り寄せた。


覚えている金額よりも少し高いようで、恐らくこれは食器などの分だけ高くされていると思われた。


今後食費を節約しようと思ったら完成品ではなく、材料を取り寄せて自分で調理した方が良いだろうと考える。


・ラーメン2杯(2,000P)


紙コップにアイリスにはオレンジジュース、ロッドはウーロン茶を入れる。


指輪のストレージの中でコップを出して中にジュースを入れ、ジュースの入った状態のコップに出来るようだ。


地味に便利だなと思うロッド。


「いただだきます!うおーっ。美味そう〜」


ロッドは勢い良く叫んでラーメンをすする。

また一口すすり、幸せそうな顔でラーメンの喉越しを味わった。


「ふう。約16年ぶりのラーメン。美味かった〜」

あっという間に食べ終わったロッドは両手を合わせ満足して叫ぶ。


その後、皆も食べ終わったので使い終わった食器類を指輪のストレージに移動させ、試しにポイントに交換してみたがなんと0ポイントで破棄されただけだった。


どうやらこの世界の物しかポイントに交換は出来ないらしい事が分かった。


ロッドは最後にお風呂に入って寝ようとバスタブ、湯桶セット、ボディーシャンプー、リンスインシャンプーを取り出し、四隅を囲う様にパーテーションを展開した。


「あ、お湯はどうしよう…」

ここまで揃えてロッドはバスタブにお湯が無いことに気づいた。


「ロッド様。私が魔法でお湯を張れます」

アイリスはそう言うと火魔法と水魔法を器用に使い、少し熱めのお湯を張ってくれた。


「出来ました。どうぞお入り下さい」

「凄いなアイリス!ありがとう。また頼むよ」


ロッドはアイリスに礼を言うと服を脱ぎ捨て、風呂椅子に座りバスタブからかけ湯をしてまずは頭を洗う。


髪が長いのと今までシャンプーで洗う事がなかったため、泡立ちが悪い。

3度目の洗髪でようやく綺麗になった。


次に洗顔できるボディソープで念入りに顔と身体を洗い流し、ようやく風呂に浸かった。


「ふう〜。いい湯だな〜」


この世界でお湯に浸かる風呂はコストがかかり過ぎるため一般的ではない。

普通は湯や水に浸した布などで身体を拭くのみである。


それを考えると先程のラーメンと同じく16年ぶりの風呂であった。

少し長湯してのぼせ気味になるが、大いに満足したロッドであった。


ロッドは風呂から上がってバスタオルで身体を拭き、トランクスを履きオレンジジュースを1杯飲む。


ここで今までのボロボロの服を着る気にはなれず、指輪から新しい服を取り寄せ着替える事にした。


・貴族風レトロレザーコート黒(50,000P)

・ジーンズ白(10,000P)

・メンズインナーシャツ ダークグレー12枚(20,000P)


続いてアイリスにも風呂に入ってもらい、今日はもう遅いのでテントに入って休む事となった。



ーーーーー


翌朝、早く起きたロッドは一時間ぐらいかけて、今後自炊で必要となりそうな調理器具や食器、調味料、米や野菜などの食材を指輪で取り寄せた。


カセットガスコンロや鍋などの調理器具は並行使用や予備も含めて複数購入し、ストレージ内は時間が止まっていると神様が言っていたので、ある程度食材も数を纏めて仕入れた。


朝食は日本風にしようと、取り寄せておいたカセットガスコンロを4つ用意した。


1つ目はご飯用にして5合炊きの土鍋に米と水をセットしご飯を炊く。


2つ目は味噌汁用とし鍋に水をいれて沸騰させ、出汁入り味噌を味噌こしセットで溶き、パックの豆腐を適当な大きさにステンレス包丁とまな板でカットして投入、水で戻しておいたワカメも投入し、豆腐とワカメの味噌汁にした。


3つ目は使い捨ての焼き網にアジの開きを2枚セットして裏表両面を焼いた。


4つ目はやかんに水を入れ湯を沸かす。


最後に味噌汁に入れる長ねぎを少しカットしておく。


皆をテーブルに呼び出し、ハム美とピーちゃんに水と餌、自分とアイリスには取り寄せた食器・食材と一部調理した食材を配膳した。


・茶碗に盛った白米

・豆腐とワカメの味噌汁(刻んだネギを入れた)

・焼き魚(アジの開き)

・納豆(旅館で食べる一人用のアレ)

・お新香(タクワン)

・味付け海苔

・生卵

・湯のみに入れた熱いほうじ茶

・その為(箸、醤油)


純日本風の朝食を食べるロッド。

16年ぶりに食べる味噌汁とご飯が超うまい!焼き魚も海苔も美味い。


どんどんご飯も無くなりアイリスにお代わりを盛ってもらい、2杯目は生卵、3杯目はお茶漬けで腹一杯食べたロッドであった。



ーーーーー


食事の後片付けをした後は訓練の時間となった。


ロッドはまず走ってみようと思った。


以前は自分は走っているつもりでも、他の人が歩いている速度より少し速いだけであり、持久力も全然無かった。


祠の結界の境界は内側と外側で少し色が違っており、それを意識して確認すると結界の大きさは祠を中心に半径10m程あるようだった。


結界の周囲ギリギリを全力で走ってみる。

以前とは全然異なり周囲で風を切る音が耳に聞こえる。


景色も凄い勢いで変わってゆく。

2,3周走ったところでアイリスに走る速度はどうかと聞いてみた。


「かなり速いと思います。そもそもロッド様の潜在能力はとても高く、イクティス様が力を封印しなければならなかった程なのです」


「そうか。ありがとう。しかし潜在能力って測れるような物なのか?」

「私はイクティス様に与えられた能力として鑑定が行なえます」


「おおお。鑑定!俺も使えたりする?」


「残念ながら出来ないと考えられます。超能力で物体などの構造の透視は出来ると思いますが、この世界特有の属性を調べる事は出来ません。

人間などの中にはギフトで鑑定を与えられている者も極少数ながらおります」


そしてアイリスはロッドにこの世界の属性値の基本的な仕組みを説明する。


人間やモンスターには力や敏捷性などの属性値がある。

属性値は鍛えると上げられるが、潜在能力値を超える事は出来ない。


潜在能力値は力の場合は主に体格や体重、筋肉の質、骨の丈夫さ、脳の指示力などで決まる。


例外として自身の生命等が危ない時に火事場の馬鹿力的に、その後の肉体組織の破壊や死を前提として、極短時間だけ値以上に力が出せる場合もある。


また人により神から与えれてたギフトを持つ者がおり、その恩恵やアイテムで現在値や潜在能力値がプラスされる場合もあるという。


例を出すと、ある男の力の現在値が100だったとする。


だが通常は最大で90程度の力しか出していない。

常に全力は出せないのである。


その後戦闘などで疲れてしまうと疲労して出せる力が80とか70になる。

食事して寝る事などでまた90程度の力を出せるようになる。


その後男が訓練や修行を積むと現在値が200とかそれ以上になれる可能性があるが1万とかには絶対になれず、前述した通り体格などに応じた潜在能力値が最大となる。


アイリスが鑑定で見えるのは属性値の値そのものではなく、現在値ランクと潜在能力値ランクである。


〈ランク一覧〉

GOD…神級

SS…人外

S…英雄級

A…超一流

B…一流

C…上位

D…中位

E…下位

F…底辺

G…最底辺


アイリスはロッドに属性ランクを説明した。


ロッドの力属性はランクB(一流)である。

これは今現在のランクであり、今後ロッドが成長したり訓練したりすると上がる可能性がある。


〈鑑定結果 ロッド〉

種族:人間 性別:男性 年齢:15歳

力属性ランクB…潜在能力ランク…GOD

敏捷属性ランクB…潜在能力ランクGOD

耐久属性ランクC…潜在能力ランクGOD

知能属性ランクA…潜在能力ランクGOD

魔力属性ランクB…潜在能力ランクGOD

精神力属性ランクGOD…潜在能力ランクGOD

ギフト:神の血族、超能力

装備:イクティス神の指輪


「詳しい説明ありがとう。アイリス。しかし潜在能力ランクが全てGODになっているのと、精神力が他よりも高い感じなのはなんでだろう?」


「神の血族のギフトで全ての潜在能力ランクがGODになっています。

またロッド様が装備している指輪の効果で精神力も向上しています」


「そうなのか。指輪の詳しい内容って見れる?」

「お任せ下さい。ギフトの詳細も説明させていただきます」


〈鑑定結果 神の血族〉

・全能力属性+3(生存本能により変動)

・全潜在属性GOD

・眷属化(眷属の全属性+1〜9)

・模倣


「まず、神の血族ギフトの補正により全ての能力属性値が+3で1.5倍になっています。この値はロッド様の危機感により変動するようです。また、全ての潜在属性ランクがGODとなります。

眷属化とはロッド様に心から従属した者を眷属にする能力となります。

眷属化した場合、眷属となった者は忠誠度と絆に応じて全属性のプラス補正がありますのでその分強化されます。

模倣ですが一度見た魔法や技を模倣できる能力となります。

+3や+1などという表記につきましては後ほど詳しく説明させていただきます」


〈鑑定結果 超能力〉

念力サイコキネシス…意志の力で事象を実現する(応用多数)

念動力テレキネシス…物体を動かす

空中浮遊レビテーション…空中に浮く

瞬間移動テレポート…離れた場所に瞬間的に移動する(自分以外も可)

物質取得アポート…離れた場所から物体を取り寄せる(生物可)

物質転送デポート…離れた場所へ物体を転送する(生物可)

治癒ヒーリング…治療する(死亡以外のあらゆる状態異常の回復可)

電操能力エレクトロキネシス…電気を操る

風操能力エアロキネシス…風を操る

水操能力アクアキネシス…水を操る

火操能力パイロキネシス…火を操る

土操能力グランキネシス…土を操る

肉体変化メタモルフォーゼ…肉体を変化させる

精神感応テレパシー…他者の精神と感応する(遠隔会話可)

念視サイコメトリー…場所や物体の残留思念を知る

透視クレアボヤンス…物体を透視する(生物可)

念聴クレアオーディエンス…離れた場所の音を聞く

千里眼リモートビューイング…離れた場所を視る

遠隔知覚テレパス…他者や物体の位置を知る

未来視フォアサイト…未来を知る(受動的な近未来のみ)


「次に超能力に関してですが、列挙させていただいたように様々な能力となっています。さらに応用や組み合わせも出来ると思いますが、これは今後訓練を進めながら説明させていただきます」


〈鑑定結果 イクティス神の指輪〉

・異世界アイテム取寄せ(ポイント制)

・ポイント変換(権利保持物のみ)

・容量無制限ストレージ(格納中時間停止、ストレージ内操作可、排出場所指定可、破棄可)

・思考加速+10

・精神力向上+10

・全状態異常無効

・即死無効

・時間停止(全精神力の10%消費、継続10秒毎に1%消費)

・自動蘇生(一日一回のみ、発動時体力回復20%)


「次に指輪の能力となりますが、イクティス様が説明されておられなかった能力を説明させていただきます。

思考加速は一時的に思考の速度および反応を早めるといった内容になります。+10ですと通常は1秒間に1つのみ考えられるところ、最高101まで思考出来るようになります。

全状態異常無効は毒や病気、魅了、呪いなどの物理・精神を問わず全ての状態異常を無効にする能力となります。

即死無効は精神攻撃や氷結など致死となる攻撃を無効にする能力となります。

時間停止は自分以外の時間を止める能力となります。精神力を大きく消耗するのでご注意下さい。不随する効果として何者かに時を止められた場合でもご自身は動作可能となります。

自動蘇生は死亡した場合に自動的に蘇生される能力になります。その際20%程度の体力も自動回復いたします。但し一日一回の発動制限があります。私が予想するにもし自動蘇生が発動した場合、神の血族の全能力属性の補正が+10になり全ての能力属性値が100倍にまで達すると思われます。

最後に、補正値に対する向上倍率はこの様になっております」


・+1…10%向上(1.1倍、item呼称:良質グッド)

・+2…30%向上(1.3倍、item呼称:高品質ハイクオリティ)

・+3…50%向上(1.5倍、item呼称:最高品質ハイエストクオリティ)

・+4…100%向上(2倍、item呼称:最上級スーパラティブ)

・+5…150%向上(2.5倍、item呼称:特級スペシャルグレード)

・+6…200%向上(3倍、item呼称:世界級ワールド)

・+7…300%向上(4倍、item呼称:希少レア)

・+8…500%向上(6倍、item呼称:超希少スーパーレア)

・+9…1000%向上(11倍、item呼称:伝説級レジェンダリー)

・+10…10000%向上(101倍、item呼称:神話級ミソロジー)


「能力の+表記ですが、列挙させていただいた数字に合わせた倍率分の能力が向上するという事になります。これは各種属性値の他、アイテムそのものやアイテムに不随する能力にも適用されます。例えば攻撃力100の剣があったとして、剣+4だと攻撃力200となります。またそのアイテムは最上級スーパラティブアイテムと呼称されます。剣に力属性+3などの能力が不随していた場合、その剣を使用している時には力が1.5倍になるといった形になります、また低品質や呪いなどでマイナスの表記となる場合もあります」


ロッドは一連の説明を聞き、最後にため息を吐いた。


「説明ありがとうアイリス。この世界の能力系のシステムは良くわかったよ。

しかしギフトはともかくこの指輪はやり過ぎのような気がするな…ちょっと地球の美味い物を食いたかっただけなんだが…完全にチートじゃないか」


「恐らくイクティス様なりの謝罪が含まれているものと考えられます。敵を欺く意図があったとはいえロッド様は転生後かなりおつらい生活を余儀なくされたと思いますので」


「そうなのかな…まあ悩んでも仕方ないか。これから超能力系の訓練をしたいんだけど、よろしく頼むよ」


ロッドは頭を振って悩みを振り払った後、アイリスに訓練を頼んだ。


「はい。私にお任せ下さい。まずは〔念力サイコキネシス〕を自在に使えるようにしていただければ、身を守る事も容易になると考えます。早速、訓練を開始してゆきましょう!」


結局、この日から7日間も訓練で缶詰めになったロッドであった。

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