映画『ノッティングヒルの恋人』
1999年公開、ジュリア・ロバーツとヒュー・グラント主演のロマンティック・ラブストーリー。
私だってそんな常に銃弾飛び交ってる映画ばっかり観てるわけじゃないんですよ。
結構観るよ、恋愛物。ジャンルとしては嫌いじゃない。
ただ観た後の感想が大体「ふーん……まあ、おもしろかった……」なだけで。
そういう映画を観て面白いと思う感性はあるんだ。一応な。
そんな私が好きでDVDを所持している数少ない恋愛物がこちら。
あとは『ローマの休日』『マイフェア・レディ』『プリティ・ウーマン』辺りかな……。ディズニーのプリンセス物はあるけども。
私の中のロマンティックが不足し、補充が必要な際、ロマンティックを補充するためにプレーヤーにセットして再生されます。恋愛要素のある小説を書く時とか。
私が知る最上のロマンティックがこちらとなります。
イギリスのどっか、ノッティング・ヒルという場所で旅行書専門ってちょっと偏り過ぎてないか? と思う書店を営むウィリアム・タッカー氏(ヒュー・グラント)。
妻は他に男を作って駆け落ち、その結果バツイチ。書店の経営状態も芳しくない。若い頃はイケメンだったけど今は独り身の冴えない中年。同居人のスパイクは芸術家で変人。
人生がまあまあしょっぺえ。
とりあえず書店について、専門分野とか売り方とかなんか一回ちょっと考え直してはいかが……と、観賞中の私が経営について口を挟みたくなっているある日、ウィルは街角でショッピング中の女性にぶつかりオレンジジュースをぶち撒けます。
その女性こそ、ハリウッドのスーパースター、アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)。
そう、よくあるシンデレラストーリーの男女逆バージョンです。
とにかくロマンティックが止まらねえ。
すったもんだの挙句、おつきあいして、しかし一旦はお別れした二人ではありますがもちろんそういう映画なので、最後は寄りを戻し、結ばれてハッピーエンド。
その最後の部分ですね、これが秀逸。
スーパースターなアナの記者会見に潜り込んだウィル。
そこで行われるやりとりが、あまりにもロマンティックなのです。
そりゃ、スタッフも二度見するし、周りの記者も「え……え!?」ってなる。
so romantic!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリア・ロバーツの笑顔が最高にキュート!
そらもう、だってあなた、彼女世界の恋人だよ? 大女優よ?
それがノッティング・ヒルの冴えない中年と恋に落ちてんだよ!
ねえ、どうする!?
この場面のジュリア・ロバーツがとてもかわいいからぜひ見てください。
主題歌もたいへん良い。なんかもうすごい盛り上がる。盛り上がって恋愛物即十万字書けそうな気持になる。錯覚だけど。
あとこの映画は悪い人が出てこない。
ほぼノンストレスで見れます。主人公に意地悪するやつとかもいない。みんないいやつ。
そしてみんなちょっと冴えない。
なんかちょうどいい塩梅ってやつです。
お洒落で、浸れて、程好い塩梅の、素敵な映画です。
私はこれを見ると、ちょっと人に優しくしたくなる。
疲労困憊の休日に、カプチーノかオレンジジュースをお供に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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