映画『グレイテスト・ショーマン』

2017年のミュージカル映画です。

ディズニーを見て育った私は、感情が高ぶったときに人が歌い出すのは自然なことだと思っています。

私もよく歌っています。うそです。


19世紀アメリカ。貧乏で夢見がちで野心家なP・T・バーナム青年(ヒュー・ジャックマン)はなんやかんやでフリークショーを始めることに。

そこからショー・ビジネスの世界でのし上がっていくバーナム君。

富や名声に目が眩んだり、やっぱそれよか家族や仲間が大事かも、って思い出したりする話です。


P・T・バーナム氏は実在の人物です。

フィニアス・テイラー・バーナム。サーカスを立ち上げ興行したことで知られる、ショービズ界では有名な人物らしい。私はこの映画で初めて知った。

ってことで、実話を原材料にしているそうです。


さて、こちらの映画、一応真面目に見ることもできる映画です。たぶん。

バーナムが集めたフリークショーに出てくる愉快な仲間たちは、小人症や髭の生えた女性、東洋人や黒人など、いわゆるその時代のその場で差別を受けている人々。

この辺り恐らく現実よりはかなりソフトな描き方にはなっていると思いますが、世間から隠れてひっそり生きてきた人たちを、表舞台に立たせ見世物にすることをビジネスにした、という最早字面だけで賛否がありそうな話なわけです。


興行を行う街では抗議活動(現代のそれとは意味が違うやつ)に晒され、のし上がっても上流社会では爪弾き。人々から浴びせられる差別や偏見は容赦がないし、何よりも、高名なオペラ歌手に夢中になったバーナム自身の言葉や態度が色々アレでソレ。

まあそういう映画です。


だがしかし、あくまで私の考えですが、社会問題に一石を投じ人権意識について語るような真面目な映画としては、ちょっと色々微妙だと思います。

エンタメと割り切って見るべきかと思う。


まあその辺りを真面目に捉えたりするのは真面目に批評家やっている人や、各々にお任せしましょう。


ってことで、華やかでハッピーな部分を語っていきましょう!


まず、音楽がいい!


声を大にして言いたい。この映画は音楽が最高だ!


特に私としてはオープニング・ナンバーである「The Greatest Show」がお気に入り。ヘビロテです。

途中で入るカーライル(ザック・エフロン)とアン(ゼンデイヤ)の声に込み上げるものがある。思わず躍り出す。

あと曲の始めがめちゃくちゃかっこいい!

This is the greatest show!(興奮)


その他の曲もとても良いです。もうとにかく曲が最高に良い。

もうその曲を聴き、曲に合わせて踊る場面だけでも必見です。

だってミュージカルだもん!

This is the greatest show!(興奮)


一方で脚本は、予定調和とご都合主義に溢れた過不足のない綺麗なお話です。

そうそう、こういうのでいいんだよ……と私は思います。

丁度いいお話です。

もういいんだよ、これくらいで。こねくり回してなくて、シンプルでわかりやすい。

実在した方のバーナムさんがどんな人だったかとか別にいいわ。あくまで実話を元にしたフィクションとして捉えましょう。


エンタメ映画です!


終わった後に、なんかみんながハッピーだ!

ってにっこりできる映画です。

十分だろ。な!

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