ゲーム『ファイアーエムブレム 風花雪月』(三周目・黒鷲→教会)

一年目の最後の方の前周赤組セーブデータを使用したので、青組幼馴染トリオとアッシュくんは前回と同じくスカウト済み。

ついでに黄色組のレオニーちゃんが追加でスカウトできちゃったのでお迎えしました。

赤組からの分岐、教会ルート行ってみましょう!


ネタバレがすごいです。

そのあたりよろしくね。

ではいってみよう。




救いはないのか……!




どうなってるんだってばよ。

ディミトリが死ぬんだけど。ディミトリ絶対殺すマンの暗躍を感じる。


なんで?

なんで殺すの?

なんで生きられないの?


教会ルートにいくと グロンダーズ平原の血の雨同窓会には参加できず、参加しないので心穏やかに過ごせた気がしたけど、ディミトリは死んだとか聞かされるし、エーデルガルトは重症らしいし、クロードは生死不明……なんなん?


まじでなんなん?


なんでみんな仲良くできないの?

なんですぐ殺し合うの?

なんで?

ほんとになんで?


頼むから仲良くしてください。ケンカしないで。譲り合って。話し合おう。

エーデルガルトさんそんな、はあ? 何言ってんの? みたいな態度やめて!

ディミトリは槍を持つな!

クロードはその腹に一物ありますみたいな含み笑いやめろや!

穏やかに! 和やかに! 話し合えって言ってんだろ!

全員ぶっ飛ばすぞ! そこに並べ!!!!


赤組ルートで先生をちょっとどんびかせたエーデルガルトさんだったけど、いなきゃいないでさみしい。

ヒューベルトくんもいない。あの暗冷酷がいないとなんか締まらないっていうか。さみしい。


つまりさみしい。


代打級長ですみたいなツラして髭のおっさんが先生の横に立つんだけど、ちゃうねん。お前じゃない。

いや、セテスはセテスで好きだし、一軍採用だけど、ちゃうねん。

うちの級長はいずこに……


級長のいない風花雪月とか豆腐抜きの麻婆豆腐では?

辛いひき肉をご飯にかけていただきたいところ。それはそれですごく美味しいかもしれんけど、そういうことじゃないんだ。

おいしいけどそれ、麻婆豆腐じゃねえ。


寂しさを感じながらも戦い続け、とうとう対ヒューベルト、対エーデルガルト。

いや、待って。

急に襲い来るつらみ。

急に戦いたくない。

なんで戦わなきゃダメなんだ。

なんで分かり合えないんだ!!!!


これ、なんかこのゲームやってる間ずっと思ってんだけど。ほんとなんで分かり合えないの?

ねえなんで?

なんで先生エーデルガルトを斬らなきゃいけないの?

勝者の責任を果たせって、なに?

なにそれ?

だってあなたうちのかわいい生徒じゃないの?


責任なんて果たしたくないよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!

やだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!


悲しみに暮れながらエーデルガルトをぶち殺したら、その前にぶち殺したヒューベルトからお手紙をもらった。生前に手配していたらしい。


やめろ。

そういうのやめろ。


常に冷静沈着なヒューベルトの声が、お手紙を読み上げてくれる。なんて親切。

冷静に、いつものように淡々と読み上げるその声が、だんだん感情的になってくるんですよ。


やめて。

そういうのやめて。


もう心はフルボッコですよ。

決して、私利私欲で戦っていたわけではないなんてわかってたよ。

彼らは彼らなりの考え、その立場からくる義務感で必要な戦いをしていたとかわかってたけど、殺した直後に再確認とか、したくなかった。

大陸の安寧のために、後事を託すとか、やめて。


みんな目指すとこ一緒じゃんかよおおおおおおおおおおおおお。

平和でハッピーな世を目指したんじゃないかよおおおおおおおおおおおおお。

なんで手と手を取り合って同じ未来を目指すことができなかったんだよおおおおおおおおおお……なんでだよぉ……


レアさまのくだりも、あまりにやるせなくて悲しかった。

でもちょっと、エーデルガルトの主張がわかったような気がした。


人の世を、神の手に委ねていてはいけない気がした。

少なくとも、真実を知ってしまえばどうにかしなければならないと思ってしまうものではないかと、そんな気がした。

そっか。

そうだよね。

わかってあげられなくてごめんよ、エル……でも、圧倒的説明不足だよ……。


誰も悪くないのに、みんな平和な未来を描いてたのに、描く未来の平和の形がちょっとずつ違うから、とか、そんなの悲しいじゃないの。

話し合おうよ。

別に戦いたいわけじゃないじゃん。

誰も戦いを望んでるわけじゃないじゃん。

誰も悪くないんだからさ……戦争なんてやめよう……な……?


戦争ゲームの戦争がつらい。




ところで、このゲームの4ルートって視点変わるだけじゃなくて、情報の出方とかも変わるし、なんならそもそもの情報がちょっと変わる。

真相が変わってるわけじゃなくて、情報のニュアンスが変わったりする。

なんてイケズ。

そして、どうやら真相がまるわかりルートってのが存在しないようなんですよね。


ちょっと一周やってみよ、みたいなライトユーザーは真相に辿り着けない仕様。

ちなみにその中でも青組は最も真相から遠い。ゴリラがわちゃわちゃして終わりっていう……。

それって、ゲームのつくりとして随分挑戦的なように感じるんですが、急にどうしたんですか……?


いえ、そういうの嫌いじゃないし、むしろ私としては大歓迎なんだけど、昨今の主流となっているように感じる、わかりやすい親切設計からは百億光年ぐらいの距離があるな、って。

そして何より前作、前々作とも随分毛色が違う……。


設定もね、相当作り込んでるよね。

キャラの支援会話どころか普通のイベント会話だけでも相当なもんですよ。

ほんと今回どうしちゃったの?

キャラ一人ずつの設定にしても、考え抜かれたバランスの良さがあるように思う。ただの属性付与みたいな前、いや、なんでもねえ……。


売り上げも上々なようなので、次回作にも期待しちゃうなー。

期待しちゃっていいのかなー、みたいに思いますよね。

期待します!




現在、黄色ルートを残し3ルートクリアしてまず思うのは、ディミトリがんばれ、かな……。


多分、エーデルガルトにしろ、クロードにしろ、レアさまにしろ、みんな私怨私情はてんこ盛りだとは思うんですよ。根底にはね、てんこ盛り。

ただ、根底が私怨であれ私情であれ、その上には大局を見ているよな、と、ディミトリ以外。

いや、レアさまはどうかな、微妙なとこだな。まあレアさまはむしろもう終局間近だし、もう何でもいいのか……?


皇帝として、盟主としての自分を第一に考えるエーデルガルトとクロードの中で、ディミトリはちょっと、王としては今一つ感を拭えない。

私怨で突っ走りまくっちゃうのは、王としては如何ともしがたい。

そこが応援したくなる部分でもあるんだけど、彼を見捨てない青組の大人たちと、お友達の懐深さがすごいよね。あと先生の懐深さね。先生ディミトリを見捨てないって決めてるからね。(但し青ルートに限るくそったれ)


一応擁護すると、「王として」っていう枕詞がなければ別に問題はない。……いや、問題はあるが。でも二十歳前後のクソガキなんて私情で突っ走ってなんぼでしょ。


いつだったか「(ディミトリは)王としてはだめだ」とフォン=エーギルが言っていて、ちょっとだけ「まあね……」とか思いつつ、しかし先生として「王も人間だ」と答えました。

そういうことなんだと思います。だって私ディミトリの先生だからね。甘口です。


あの五年がね。優等生王子様のまま成長出来たら、多少のアンバランス感があってもマシだったろうとは思う。

十代から二十代にかけての貴重な五年間、あの過ごし方をしてしまったのは痛手ですよね……。

王としては微妙だろうけど、キャラとしては魅力的だし、後年は良い王様になったと思います。

生存ルートは青組のみで、その青組でも早逝するらしいけどな。ひどい。鬼か。



さて、とうとう次のルートで最後!

イケメンスパダリ腹黒感がものすごい(妄想もしくは願望)クロードくんのいる黄色鹿組です。

いちばんバランスがとれてる感じするよね。精神バランス。他がガタガタ過ぎな気もするが。

物事を俯瞰で見ることができる盟主様クロードくんによって、一番諸々の真相に近づくのではないかと期待しています。

そして、ベレス先生のへそ出し網タイツでクロードくんを誑かしてやろうと思います。見とけ腹黒やろう。




追補:

翠風の章(金鹿)・煤闇の章(灰狼)プレイ済みです。

盟主様のクロードくんとも無事ペアエンディングを迎えました。よかったね。




ゲーム『ファイアーエムブレム 風花雪月』【完】


(※以前はてなブログで公開していたのをちょびっと改稿したものです。)

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