第4話 初めてのICU

目がさめると知らない病室にいて、外はもう薄暗くなっていた。

起き上がろうとしたけど体にたくさんの管がつながっている。鼻には検査前に入れられた管がそのまま入っていて口にも大きな管がつけられている。下半身、尿道と肛門あたりに違和感がある。きっとおしっこの管と直腸体温計が入れられたままなのだろう。そんなことを考えているとショウ先生がやってきた。

ショウ「らんちゃん目覚めたか。ここはICUだよ。検査中に呼吸数が急に少なくなっちゃって、ちょっと心配だから人工呼吸器つけてるよ。自分でちゃんと呼吸できるようになったら外してあげるからそれまでがんばろうね。そしたらいつもの病室にも戻れるよ。」

喋ろうと思ったけど口に入ってる管のせいでうまく話せないし気持ち悪い。でもそれ以上になんだか眠たくなってきてらんはまた眠ってしまった。

ショウ「麻酔がまだ残ってるんだな。暴れないでよかった。マサキ、らんちゃん次目覚めたらすぐ連絡して。また暴れちゃうかもしれないから。」

マサキ「了解です」


しばらくしてらんはもう一度目を覚ました。やっぱり口に入っている管がきもちわるい。

マサキ「らんちゃんー今ショウ先生呼んでるからちょっと待っててねー」

マサキさんだ。私のベッドの脇で機械を操作している。

ショウ「らんちゃんおはよー自発呼吸もどってるな。よし、挿管抜いて病室戻ろう。」

そう言ってショウ先生は私の口の管を抜いて鼻に酸素のチューブをつけてくれた。口の管以外はまだ抜いてくれないらしい。そしてストレッチャーに乗せられて病室に戻った。

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