第9話 革命
友達が告られた。
今まで、「彼氏作らない同盟」を結んでいた友達が。
付き合うのかと聞くと、返事はまだだが付き合うつもりだと言ってきた。
作らないと言っていたじゃないかと訴えると、甘々な答えが返ってくる。
自分に好意を持ってくれていることが嬉しくて、今までのことはただの僻みだったことに気づいた。まるで、革命が起きたようだった。——と。
私は彼氏なんて作っても無駄だと思っているし、そもそもできると思っていない。
そんな革命は簡単には起きない。
——だって、彼女のことが好きなのだから。
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