5日目 夏目さんはあんな感じの夢を見るのか
「……夏目さんって休憩中ボーッとしたり寝たりしてますけど、どんな夢見てるんですか?」
休憩中、二人きりだったので聞いてみることにしました。どうも、いつもの十時です。
「……えっと
「くっ……!このままでは全滅だ!」
勇者のユウが仲間へ叫ぶ。
彼女の言う通り、全員HPが赤ゲージ。それに対し相手はまだ緑ゲージ。
「うぅ……MPも僅かですし、引くしかないんでしょうか……」
泣きそうな顔で僧侶の少女は聞く。もちろん、回復の手は止めずに、だ。
「お、俺はまだまだ動ける!ほら!」
強がっている脳筋オレっ娘戦士はボロボロな体で無理をして強がる。負けたくないのだろう
「……いくら親の敵だからといって、自分の命までかけて倒す必要はない。それに、その命はお前の両親が残してくれたものだ。大事に使え」
「……むぅ」
魔法使いのロリっ子が戦士を落ち着かせ、全員が一旦引くことに賛成となった。
「くそっ……!次こそは!絶対倒してみせるからな!!」
戦士は、叫ぶ。
「もっともっと強くなって、お前なんか足元にも及ばないぐらいにけちょんけちょんにしてやる!」
決意の表しか、両親への宣言か、はたまた宣戦布告かはわからないが……
戦士はこの瞬間、また一歩強くなったのだろう。
彼女たちは、戦う。いつか、あの化け物……『電気羊』を倒すために。
……っていう夢」
「電気羊の夢……
まさか、夏目さんはアンドロイド……!?」
「……えっ!?」
――――――――――――――――――――――
次回へ続く
~人物紹介~
性別 女 年齢 20 誕生日 9/25
職 大学生兼アルバイト
好きな言葉『怠惰』
座右の銘『真面目に不真面目』
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