僕が貴女を手に入れたんじゃなくて貴女が僕を虜にしてしまったんだって事

 ただいま 僕の愛しいひと


 久方振りに 帰って来たよ


 火照る身体は求めてる


 儚い貴女のその温もりを




 思えば ずっと憧れていた


 風邪にうなされた 幼いあの日


 貴女は不意に訪れて


 眠れぬ僕の心を 優しく照らしてくれた


 思えば 初恋だった


 風邪にうなされた 幼いあの日


 貴女は慈悲深い眼差しで


 疲れた僕の心を 静かに癒してくれた




 忘れられない 忘れられるはずもない


 この世のものならぬ 貴女の美しさ


 薄く紫がかった肌の色


 やがて僕が少年となり


 再会した貴女を手に入れたその後も


 捕えて放さない




 だから今日もこうして


 貴女と会って そして別れて

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