尊きが故に死すべし

 人の子よ 憐れみ給え


 神を憐れみ給え


 何故ならば神こそが


 最も利用される立場にあるのだから


 最も聖なる者は


 最も俗なる者に従わねばならぬ


 大いなる調和は


 大いなる破壊の後にこそ来たる


 秩序とは停滞であり


 混沌こそ変革の始まりにほかならない


 人の子の流す血だけが


 その戦いを聖なるものとする事ができる


 犠牲は約束されている


 遙かなる古に


 我に語らせるこの生命こそが


 終末を含んでいる

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