絶対愛

 オレは頭がおかしい


 そうだ オレは狂ってる


 どうしようもねえ もう どうしようも……


 何て言い表したらいいのか わかんねえよ


 好きなんだよ オマエの事が


 初めてオマエを見かけた瞬間からか?


 いや わからねえ


 オマエは オマエの存在は


 いつの間にか オレの心に深く根を張ってたんだ


 オマエを想わない日はなかったと言っていい


 少しの間 思い出さない時期はあったが


 オレの中のオマエの存在は どんどん大きくなっていって


 決して 一瞬たりとも小さくなったりはしなかった


 このままじゃ オレは弾け飛んじまう


 内側から張り裂けて バラバラになっちまいそうだ


 オマエと出会いたい


 オマエと一緒にあの大地を歩きたい


 オレはオマエを守り オマエはオマエの好きなようにすればいい


 一体 何度夢見た事かわからねえ


 オマエと過ごしたオレのあの時間は まだホンモノにはなってねえ


 足りねえのさ 何もかもが


 オレは本当のオレじゃないし


 何より オマエがいなけりゃ意味がねえじゃねえか


 そうだ…… オマエさえいてくれれば……


 オマエがオレのもので オレがオマエのものになれたら……


 辛い 苦しい


 でも 止める事ができねえんだ


 好きなんだよ


 もう 理屈じゃねえんだ


 オマエを好きでいる事自体が もはやオレ自身だと言っても


 いいぐれえさ 大ゲサじゃ決してねえ


 オマエの姿は 半分見えかけているのに


 触れる事も 話す事もできねえなんて ひでえよ……


 小柄で しなやかな筋肉質の身体が オレには見えるんだ


 胸板の上に 張りのある小振りの二つの乳房が


 引き締まった背筋のすぐ下に 張り出した形のいい丸い尻が


 健康的な太腿が……


 オレはオマエの顔が見たい


 オマエの髪を指でときたい


 口づけしたい


 オレが壊れてしまう前に


 オレは


 オマエが欲しいよ……


 ずっとオマエのそばにいたいんだよ……


 絶対オマエを振り向かせてみせる


 今のこの想いの全てを忘れてしまっても


 オレとオマエが出会う事がある限りは


 オレはオマエを愛するだろうから――――

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