似てるなあ
お前が見ているのは
愛じゃない
ただ 自らが見たいと思ったものを
鏡像に描き足しているだけ
お前が見ているのは
私ではない
今も夢を見続ける事ができるのは
時計の秒針だけ
その先端を
私達は ただ必死に追っていたに過ぎない
その律動が
私達を歌わせ 或いは踊らせていただけ
言っている事
お前なら 分かるだろ
でも 飽くまでも首を横に振るというならば
ずっと振り続けていい
すぐに目が醒めるさ
お前が奏でているのは
旋律じゃない
自分の耳に栓をしている事に ちっとも気付かないなんて
昔のお前はどこへ行った
そうではない 私が忘れかけていただけなのかも
昔のその昔のお前
右手には
墨がたっぷり染み込んだ筆を持って
左手には
真っ黒な紙を何十枚も
寝ている時以外はいつでも
落書き帳の代わりになる奴を追っかけてたくせに
忘れてしまったんだな
捕まるのは毎日 私だった
どこへも行けないお前は
お前は
私
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます