ずっといっしょ

 最初に出会ってからというもの


 二人は同じ時間を生きてきたんだね


 同じ空気を吸って


 同じ風を感じていた


 ぼくたちは一人の女の子と一人の男の子から


 一人の女と一人の男になっていく


 考えてみて


 今も ぼくたちは


 同じ道に立てているかなあ




 太陽も月も


 いつも 二人を暖かい光で照らしてくれていたけれど


 実は ものすごい速さで


 ぼくたちの間を 駆け抜けていたんだね


 ぼくの前に立つ きみは


 あの日と変わらない仕種を見せながら


 今では ぼくの奥のずっと奥を


 掴んでいて 離さない


 でも きみは 何も気付いていないみたいに


 くり返す


 あの日と変わらない仕種を


 見せる




 いっしょにいたい


 きみを そばに感じていたい


 その温もりが


 ぼくを温めてくれる距離で


 きみは ただ


 あの日と変わらない仕種で


 ぼくの心を なごませてくれれば 今は満足だよ


 でも 出来れば ずっと


 いてほしい


 ぼくの髪をとく指が


 きみの気持ちがなるべく ぼくと似た気持ちである事を


 言ってくれていれば


 いいのにな




 何が一番


 二人の気持ちを通わせてくれるのかな


 それがわかる日が来るまで


 ずっと いっしょに


 こうしていたい


 その温もりが


 ぼくを温めてくれる距離で

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