親の考えがわかりません

sayu

第1話

私はおばあちゃんとおじいちゃん、そして叔父さんと一緒に住んでいます。


お父さんはおばあちゃんとおじいちゃんと一緒にお仕事をしていますが、一緒に住んではいません。


中学生までは1年に1回、よくて2回お父さんとお母さんと3人で一緒に旅行に出掛けていました。


少ししかお母さんに会えませんでしたが、毎年の楽しみでした。







最近お父さんの車に乗ると車のテレビの下に知らない女の人の写真が何枚も貼ってありました。

アイドルとかそういう人なのかな?と不思議に思いながらもお父さんには聞きませんでした。





ある日、おばあちゃんと買い物にスーパーに行った時、駐車場でお父さんにたまたま見かけました。

でも、隣にいたのは知らない女の人。

なんとなくあの車に貼ってあった女の人に似ている気がしました。

私はその時何を考えていたかはもう覚えていませんが、おばあちゃん曰く、姿が見えなくなるまでずっとお父さんと知らない女の人の姿を見ていたそうです。




高校生になったある日

「お父さん、再婚しようと思うんだ」

そしてもうお母さんに会えないということを

お父さんから聞いた時、頭が真っ白になりました。

しばらく泣いた後、私は「お父さんが幸せなら再婚していいよ」と答えました。



でもこの答えを後にとても後悔することになりました。

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