第9話 『プロポーズされてません♡』
9.
杏 side:
私たちの間に・・私に・・
彼に手作りチョコを渡せる来年のバレンタインデーが果たしてあるのか?
そう思い。
つい先だってまでは、また次のデートのお誘いがあればいいのに
と願ったものだ。
今は、お誘いがあってもこれが最後のデートなのかも、と
心配が先に立つばかり。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ドライブ、海デートまでの一週間、坂口さんが多忙だった為
会社帰りのカフェ立ち寄りは一度もなく過ぎていった。
そしてやっと迎えたドキドキの土曜日
自宅の近くまで迎えに来てもらい、出発した。
都心の海がいいか、田舎の海がいいかと聞かれて、私は
静かな田舎の海がいいと答えた。
メリケンパークなんかも、特に夜景が綺麗だと聞いては
いたけれど・・・なんか、今は凪いだ静かな浜辺がいいなって
思えたから。
公園やミニ動物園なんかも併設されていて、チマチマっといろいろ
楽しめて、久しぶりに孔雀見たぁー。
寒い時期ってこともあるのかなぁ、寂れた感があって、そこも良かった。
歩くだろうなって思ってたから今回の装いは、ネイビーの丈短め
生地軽めのロングコートとカジュアルなデニムパンツと白いスニーカー
にした。 バッグは斜めに掛けられるもの。
話してると時間を忘れて、結構私たちは歩いた。
靴はスニーカーで正解だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます