異世界転生できるかあなたでためさせてください。
烏丸 にゃん子
第1話 私は確実に異世界転生してみたい
私は異世界に転生したい。
イジメにあってるとか無職とか、現実世界では本気になれないとか、好きな人に会いに行くとかではなく、ただ飽きたのだ。
この世界で生きるということが。
ある日から何も楽しくなくなった。
自分でもよくわからないが、突然楽しくなくなったんだ。
私は平凡よりむしろ充実した毎日を過ごしていたと思う。
そこそこのお金持ちの家に生まれて、顔も可愛い。実際に何回も告白されている。成績だって悪くない。
間違いなく上級のステータスの人間だ。
けど飽きたんだ。
その瞬間に全てつまらなく見えた。
世界が色を失い。
景色から音がなくなって。
みんなが遠くに見えた。
そんなときにふと思った。
異世界転生できたら、何か変わるんじゃないかと。
イジメにあいたくない。
就職したい。
本気になりたい。
好きな人に会いたい。
みんな理由はそれぞれだが、異世界に転生したがっている。
転生ってどうやってするんだろう。
これほど異世界転生に人気があるのに、実際に確実に異世界転生する方法は見つかっていない。
けどもし見つかったら。
必ず異世界にいける方法があるなら。
いや、きっとあるはずだ。
私はそれを見つける。
そのために今まで生きてきて、生きる意味を失ったんだ。
いまわかった。
その瞬間に世界に色がつき
景色から音が鳴った。
そして生きる意味が生まれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます