本当の闇を我は知らぬ

我が産まれたその日から

電球と名の発明が

24時間休まずどこかで

働いていたからだ


本当の闇を我は知らぬ

我が死ぬその日まで

電球と名の発明が

人生の時間分

働いているだろう


光を求め

時間を費やし

闇を克服した人間よ


永遠を求め

時間を費やし

闇を殺した人間よ


みたことも

かんじたこともないのだが

きっと闇というものは

存外美しいと思うのだ

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