小説の場面設定の練り直し
ゴータルートの街と冒険者ギルドの設定の練り直し
今回は場面設定の詳細練り直しです。
場面01:ゴータルートの街
イラリアス国の抱える都市の一つ。
円を描くように建てられた石造りの塀に囲まれ、人口1500人を超す規模を誇る。
この都市の領主であるギャレット侯爵には多くの自治権が与えられており、数々の利権を有している。
街を囲む塀の高さは10mを超え、モンスターの襲撃だけでなく、反乱や他国との戦争にも備えている。
高い塀によって町中に日の光が入らないため、農地は街の外に塀を囲うように作られており、農民達は朝日と共に街の門から出て畑を耕し、日が暮れると共に街の中に戻る毎日を過ごしている。
高い塀で囲われた都市であるが故に外敵には強いが、その反面で衛生面には課題が多く、特に排泄物の処理に関しては未開とも言っていい状況である。
この世界にはまだトイレが普及しておらず、各家庭が器に入れて排泄物を道路の側溝に捨てるものだから、街中には悪臭が充満している。
街の中心部は貴族街、外側は庶民の暮らす下町となっており、塀で区切られている。
貴族街の中に入れるのは、貴族・王族・そして一部の裕福な商人達であり、庶民は入る事ができない。
貴族街は下町と比べ清潔ではあるが、トイレが普及していないのは下町と同じであり、悪臭は避けられない。
貴族街の中心には堀に囲まれた領主ギャレットの居城がある。
街の門は南・北北西・東の三か所にあり、南側の門が最も大きい。
各門から街の中心に向かって太い道が伸びており、その両脇に市場を開くための広場が点在している。
敵襲があった際に真っ先に危険に晒されるうえ、壁の影になって日当たりも悪い外側の土地が街では最も人気がなく、価値も低い。そのため貧民街が街の外側に沿って広がっていて、中心部に近づくにつれ裕福な家が増えていく。
街は東西南北と、貴族街、下町のインサイド(内側)とアウトサイド(外側)に区分けされており、各区の内側から外側に向かって順に通りに番号が振られている。
イラリアスの国教はソールスト教であり、ゴータルートの街でも当然ソールスト教以外の布教は禁止されている。
ソールスト教には伝統派のアノキッツと、腐敗したアノキッツ派に対抗すべく作られたヴォエルカーゴ派(ヴォレウカーコ派から変更)がある。アノキッツ派の主な信者は貴族や大商人達であり、ヴォエルカーゴ派には庶民の信者が多く互いに不仲である。
場面02:冒険者ギルド
https://kakuyomu.jp/users/tekitokun/news/16817330648030201997
ゴータルートの街の北区の下町アウトサイド7番通りにある木造の建物。
築25年前後。
一階ドア(スイングドア)の正面に冒険者ギルド受付があり、左手には簡単な食事のできる酒場、2階には街の外からやって来た冒険者を泊めるための宿があり、裏には訓練所の施設がある。
冒険者への依頼は、基本的に受付脇に設置された黒板で知らせる。羊皮紙は高価であるため貴族や裕福な商人が依頼しに来た時にだけ依頼書が貼り出される程度である(羊皮紙の依頼書は、依頼人が持ち込んだ物のみ)。
冒険者は街の戦力としてもみなされており、冒険者登録の際には高価な羊皮紙にきちんと記録され、管理されている。
酒場があるため、利用客がいる時は酒の臭いが漂ってくるし、道路からの排泄物の臭いも入ってきてしまう。またガサツな冒険者が少なくないため、酒場は決して清潔とは言い難い。
酒場に専属のウェイトレスはいないが、手の空いたギルド職員や暇な女冒険者がバイトとしてウェイトレスを務めている場合が多い。ウェイトレスを務める者がいない場合は、セルフサービスとなる。
冒険者クラスの登録には、ギルド訓練所、あるいは師となる者の推薦状が必要となる。推薦状を持たぬ者は、裏の訓練施設にて先輩冒険者(ギルドの訓練所出身者に限る)から出される課題をクリアする必要がある。
ゴータルートの街の周辺にはモンスターの脅威に晒されている村が多いため、冒険者への依頼は多い。ただし、難易度の高い依頼を解決できるだけの実力を備えた冒険者パーティがいつもこのギルドに揃っているとは限らない。
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