小説の書き方まとめ

 今回は第一回の「プロだけが知っている小説の書き方(森沢明夫著)」と第七回の「売れる作家の全技術(大沢在昌著)」を読んで学んだ事、並びに図書館から借りた6冊の文章基礎の本で学んだ事をまとめて”小説を書く”という工程にどう組み込んでいくかを考えていこうと思います。


Ⅰ・小説を書く前に済ませる工程


 ⅰ①常日頃から自身の感情を観察して、表現力を上げておく。

  詩人になったつもりで、自分が日々感じる事を詩や文章に置き換えて表現力を上げておく。


 ⅰ②人物の設定を練り込み性格・特徴等々を固める。

  ⅰ②a,そのキャラクターがどんな会話をするのか考え、書いてみる。

  ⅰ②b,その人物を一言で表現できる、特徴を捉えた言葉を考える。

  ⅰ②c,雰囲気だけでキャラクターを伝える表現を考える。


 ⅰ③舞台背景の練り込む

  ⅰ③a,「天候・気候」「地形(場所)」「周囲の人物」「周囲の動物」「周囲の植物」を全て設定する。

  ⅰ③b,可能なら地図や見取り図も作っておく。


 ⅰ④難しい漢字を使うかどうかで、小説の世界観が変わる。

  作品の雰囲気や読者層を考え、どの程度まで難しい漢字を使うかを予め考えておく。


 ⅰ⑤すぐに答えを出さずに読者を焦らし、タイミングを測る。

  いつネタ晴らしをするか、ある程度は考えておく。


 ⅰ⑥作品の看板であるタイトルは、大切なアピールポイントなので熟考する。

  タイトルを「ゲームが終わった後の冒険譚~消えゆきし世界とそこに住まう数多のアバター達に捧ぐ~」に変える予定。


 ⅰ⑦常日頃から読書し、文章や語彙を吸収しておく。



Ⅱ・小説を書く直前に頭に入れておくべき心得


 ⅱ①「てにをは」等、基本的な文の書き方を学んでおく(検索したら「ライトノベル作法研究所」さんのホームぺージにだいたいまとめてありました)。

  ⅱ①a,主語と述語はなるべく離さない、修飾語と修飾される言葉は距離を短くする。  ⅱ①b,同じ言葉を3回以上繰り返さない(「が」「の」「は」「だから」などなど)。二重否定は使わない(わかりやすさ重視なら)。

  ⅱ①c,表現する物にあった言葉と漢字を選ぶ


 ⅱ③読者を引き付けるため小説の冒頭のシーンを強くするようにする。重要な箇所なので何度でも書き直すつもりで望む。


 ⅱ④文や描写がくどくなり過ぎないように、切り捨てるべきところは切り捨てる。(水墨画のような文を目指す)



Ⅲ・小説を書いてる最中に考え、確認すべき項目(書きながら調整、あるいは参照が必要な項目)


 ⅲ①回想シーンは会話形式で語り、作者による解説文にならないようにする。


 ⅲ②描写の三要素は「場所」「人物」「雰囲気」であり、場面に応じてそれぞれの割合を考えて書く。

  ⅲ②a,一つの文に複数の五感の表現を入れ、簡潔に情景を描写する。

  ⅲ②b,描写に濃淡をつけて、そのシーンで重要な物を浮き上がらせる。全てではなく象徴的なものだけ情景描写する。

  ⅲ②c,情景描写は広い視野を描いてから狭い視野に切り替え、狭い視野はキャラクターの五感を入れる。


 ⅲ③改行や章の区切りは文章のリズム感を考えて行う。

  ⅲ③a,長い文は一度に大量の情報を読者に与える効果がある。わざと岩の様に文を重くしたい場合などを狙って効果的に使う。

  ⅲ③b,単文長文を織り交ぜて、文章に変化をつける。

  ⅲ③c,チャプターを変えすぎると読者があらすじを読まされている気分になるため注意。

  ⅲ③d,書き出しは短い文で。


 ⅲ④読者にキャラクターの心境を共感させるような過剰で具体的な比喩表現を使う。ありきたりな文にしないようにする(例:例え飢え死にしそうになったとしても)。


 ⅲ⑤一人称視点ではキャラクターに憑依したような視点で、三人称視点では間近で観察しているかのような視点で描写する。露骨に説明的な文は避ける。


 ⅲ⑦バトルの描写は1キャラクターの視点で行い臨場感を出す。


 ⅲ⑧会話文は実際に声に出して読んでみて、おかしな部分がないか確認する。


 ⅲ⑨こまめに辞書を引いて単語の誤用がないか確認する。


 ⅲ⑩感情的な文を書く場合でも「8割感情・2割冷静」で書く。

  ⅲ⑩a,感情を直接的に(悲しい・怒った・うれしい)書かない。


 ⅲ⑪語彙を増やし様々な感情表現を使う。(筆者は読書量が足らず、地の語彙力がないため、以下の様なカンペを作成した。また、類語国語辞典を購入して補完にする)

  ●悲しみ

   痛恨の思い・身を切られる思い・悲壮な決意・悲愴な気持ち・沈痛な面持ち・傷心・切なさ・遣る瀬無さ・悲哀・もの悲しさ・寂しさ・うら寂しさ・うら悲しさ・侘しさ・物憂さ・哀愁・哀感・感傷的な気持ち・哀惜・哀悼・哀惜・胸が痛む思い・物憂げ(なんとなく憂鬱な)・憐憫(不憫に思う事)・寂寥感(心の底にぽっかり穴が開いている状態を表す)・慙愧に耐えない(残念に思う/恥ずかしく思う)・物憂げ(なんとなく憂鬱な)

  ●嬉しさ……心地よさ・快さ・浮き立つ気持ち・心のときめき・幸福な気持ち・上機嫌・ご機嫌・めでたい気持ち・有頂天な気持ち・喜ばしい気持ち・ありがたいと思う気持ち・夢心地・満足・満喫・愉悦・悦楽・至福・歓喜・満悦・夢見心地・目頭が熱くなる気持ち・艶然と微笑む(美人がにっこりと微笑む)・陶然とした(気持ちの良い酔い心地・うっとりと気持ちのいいさま)・表情が緩む・目を細める

  ●怒り……いらだち・立腹・憤慨・私憤・義憤・悲憤慷慨・悪感情・恨み・執念・業腹・腹の虫が治まらない・反感・憤懣・激怒・激昂・憤激・はらわたが煮えくり返る・頭にくる・頭に血がのぼる・険のある声・まなじりを決す

  ●やさしさ……温和・温厚・穏やかさ・思いやりのある・おとなしさ・従順・気立てのよさ・しとやかさ・慈愛・慈しみ・親切・親身・情け深さ・温情・褒美・繊細・癒し

  ●迷い……逡巡・曖昧にうなずく・間を開けて・首を傾げる・首を捻る・怪訝そう・表情を渋くする(を歪める)・訝しがる(気がかりに思う、不審に思う気持ちを表にだす)

  ●驚き……瞠目(感動)・目を瞬か(しばたか)せる

  ●不満……不承不承・棘のある声・物問いたげ(納得いかない)・倦怠(いやになって怠ること)・怪訝(納得いかない)・苦い表情・固い面持ち・釈然としない・渋い顔・眉間を揉む・悪態を吐く・焦燥する(イライラして焦る)・顔を背ける、しかめる

  ●話す……独り言ちる・零した・述べる・口上を述べる・講釈を垂れる・「」と、~・~な声が返って来た・~とXX声で付け足す・大口を叩く・言葉を投げかける・気を吐く(威勢のいい言葉、意気を示す)・まくし立てる・(話を)切り出した

  ●黙る……口を噤む、閉じる、閉ざす、閉める・沈黙する・上手く言葉にできない・何も答えられない・言葉に詰まる、を呑み込む・

  ●見る……視線を送る・見やる・一瞥する・顔を向ける・半目で見る


 Ⅲ⑫読者への思いやり(愛)を持て。



Ⅳ・推敲作業の時に頭に入れておくべき項目


 Ⅳ①書いた後で一日以上開けてから、書いた話を声に出して読んで推敲する。


 Ⅳ②場合によっては、ストーリーに時間的な矛盾がないか確認用にタイムテーブルを作る。




 とりあえず、これらの項目を守って後日に処女作を書き直しをしてみて、どう変わるか結果を見てみる予定です。

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