第二話 人間との出会い

ある日、一人の人間が、大蛇の住んでいる山に入ってきました。


彼の服装は、山に入る人間にしては無防備な、布切れ一枚の格好でした。


大蛇は、しめしめと思いました。


久しぶりの人間でした。


大蛇は人間をどの部位から食べようかということを考えながら、少年に近づきました。


しかし大蛇は、ある程度近づくと、少年に近づくのをやめ、耳を澄ましました。


少年が何かぶつぶつとつぶやいていたのです。

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