第2話


 高校2年生の初日。去年と変わらず、いや、それ以上にわくわくしながら登校してる周り。それと対象的に沈んでいる俺達。

「今日も一緒が良かった……」

 そう言うのは勉強が大好きで女子力の高い、眞田涼平。いつも眼鏡をかけていて、頭がいい。

「本当だな。2ヶ月ちょっとって、早っ。」

 少しチャラそうな返事をしたのは、社交的でまとめ役の岩西竜也。制服は着崩しているしチャラいけど、しっかりしてる。

「だよな。早かった。」

 そう返事した俺は、深道燿。見た目は怖いって言われがちだけど、甘いものと可愛いものが大好き。

 そんな、性格は全然違う俺達3人は幼馴染。本当は、4人だった。今日も、4人で通学路を歩くはずだった。それは叶わぬ夢となり、俺達に重くのしかかる。

 こうなったのは、みんなもよく知っている、ある出来事が原因だ。ニュースでもよく聞くけど、誰も見向きもしない「いじめ」ってやつだよ。それによって、幼馴染1人の命を消し去った。誰よりも優しくて、地頭がいい、森橋愛蓮を。

 彼女、いや、彼の誕生日、1月27日。真っ白な雪に紅い血が流れていった午後6時。星が、とても綺麗で、雪に反射していた。

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