遠距離恋愛

ぜえぜえ言う息であなたが走ってきたことが分かった。まだ顔を上げない。早く顔を上げて、あなたが誰なのか知りたい。ほら、その左右に長く垂れた髪の毛は少し汗ばんだ光り方をしている。遠くからやってきたんだね。電車に乗ってる間は着くのが待ちきれずにたまらなかったでしょう。東京駅に着いてからはあなたは全速力で走ったはず。私のところがあなたの重力中心。久しぶりって私から言った。今日から三日、あなたと一緒。

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