男性収容更生機関 私立黒百合学園
飛烏龍Fei Oolong
プロローグ「黒百合の学び舎」
0-0
まばゆい朝は、いつも美しいピアノの調べではじまる。
穏やかな陽光が庭園の木々を優しく照らし、花々はその光をよりたくさん浴びようと花びらをいっぱいに広げて天に向かってその身を伸ばす。
白亜の学び舎は高くそびえ、はめこまれた窓は陽を受けてつやつやと輝き、流れ込む光は、務めし者達にまた朝を迎えられた事への歓びと感謝の心を与える。
そして多くの生徒が行き交う様を、今日も聖母の像が慈愛の眼差しで見守っている。
ここは楽園か、はたまたエデンのオアシスか。
否、この場所こそ、我が国の「男性」を収容し、更正させる事を目的とした男性収容更生機関
通称「
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます