第1話 キラキラな座敷わらし

『トゥトゥトゥン、yeh明日とか要らないよ。ジャッジャッン、ありがとうございました。みんなまたね、座敷わらしでしたー♪』

周りに手を振る彼女に周りは携帯を見て次の出演者を確認して湧いていた。

彼女に見向きもしない彼らに彼女は何も言わなかった。

彼女は次の出演者に挨拶をしてライブハウスを後にした。

時間はもう夜の22時を回っていた。

彼女は誰かに電話をかけていた。

『もしもし、モモ。あのさ、ハチ公前に来てくれない。初めての渋谷で迷って今、ハチ公前にいるの。悪いね、まじごめん、それじゃよろピー』

彼女の呼ぶモモという人物は彼女の親友であり、マネージャーでもある。

彼女の携帯のLINEは溜まりに溜まってる。

ほとんどがオープンチャットとニュースである。

既読をつけたりたまに読んだりするけど、大体はスルーしている。そのため、大体LINEは溜まり中である。

彼女と呼ぶ彼女の名前は、座敷わらしである。

本名も座敷わらし、いわゆるキラキラネームの1つである。

ちなみに彼女はこのキラキラネームのおかげで名前が売れてると思っている。

そんな彼女に電話がかかって来た。表示名は塩、塩というのは同居人の塩田円(シオタ エン)である。

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