第34話
動物は自他の区別がつかないとの言説が有り。仏教の教えでは自他の境目が消える所から悟りに入界すると言う。
だとすると全ての動物は生まれながらにして悟りの境地に居る事になる。
それはバタイユの用語で言えば、連続性へ至る感覚と考えることができる。バタイユは、人間──主体と対象を区別する意識の芽生えを契機に不連続となった個体──の性行為、すなわちエロティスムに、失われた連続性へのノスタルジーと回帰を見てとる。連続性とは、動物的な世界、内在性と無媒介性の世界のあり方を示す語であり、人間と動物を分かつひとつの基準となっている。人間と異なり没世界的な存在である動物の常態は、くしくも液体の比喩によって、つぎのように表現されている。
「水のなかの水のように、動物は世界のうちにある」。
L’animal est dans le monde comme l’eau dans l’eau
摩訶不思議な状態をサトリと呼ぶ様だが、公式が無い様なので
自分流で決める事にした。
時を穿ちて。 @tati
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。時を穿ちて。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
冬将軍は風邪でお休みです。/@tati
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
津多ノート最新/津多 時ロウ
★38 エッセイ・ノンフィクション 連載中 821話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます