第34話

動物は自他の区別がつかないとの言説が有り。仏教の教えでは自他の境目が消える所から悟りに入界すると言う。


だとすると全ての動物は生まれながらにして悟りの境地に居る事になる。

それはバタイユの用語で言えば、連続性へ至る感覚と考えることができる。バタイユは、人間──主体と対象を区別する意識の芽生えを契機に不連続となった個体──の性行為、すなわちエロティスムに、失われた連続性へのノスタルジーと回帰を見てとる。連続性とは、動物的な世界、内在性と無媒介性の世界のあり方を示す語であり、人間と動物を分かつひとつの基準となっている。人間と異なり没世界的な存在である動物の常態は、くしくも液体の比喩によって、つぎのように表現されている。


「水のなかの水のように、動物は世界のうちにある」。

L’animal est dans le monde comme l’eau dans l’eau



摩訶不思議な状態をサトリと呼ぶ様だが、公式が無い様なので

自分流で決める事にした。


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時を穿ちて。 @tati

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