第28話 脳内警察。

 文体は癖と捉えても良いのだろうか。

言語は日常使用不可欠


引っかからず、すんなり読める文、文体は一般受けするモノが優等生的なのか。


久しぶりに小説を読む。面白い、否、よりも現在の己の想像力の枯渇に思い至り、ずうっと昔、時間の大半を夢の世界で過ごしていた頃を思い出す。

夢と共にいた頃が幸せだったとの記憶は無いが、死の間近にいる認知症者の摂る狡猾な死の恐怖からのすり抜け為、夢や作話を取り込む作戦は広範に施行されている。

「夢はなかなかの人気者」

「現実と夢と過去の記憶の炒飯」

「私は今此処に居ると思われてるが私はそれがどの私なのか確証が持てない、それの行為や思考に対して責任を取れる状況にいるのでは無いので、あしからず。だ」。

処で近年某国では、脳内に秘密警察官を送り込める法律が施行されたそうだ。


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