第26話 尻切れトンボ。
「自分が今いちばん悩んでいることを書いてください。」
日々湧き上がり粛々と降り注いでくる「悩み」の根源は、「何かなあ」の巡らせ思いは意識が開かれて以来今日まで途切れることなく綿綿とあった。
そして、それは「苦」の観点に行き着き、その延長上に「自己」が控えているのは経年の苦悶を経過したおかげで地図にそれらは記入済みだった。で、この摑みどころなく好き勝手に変異豹変する「自己」がラストボスとして心の平安達成の最大障害になる存在なのも知っていた。
自己。心。存在。
「その悩める心を私の前に差し出しなさい、されば我が治してしんぜよう。」
両手に「自己。心。存在。」を持てますか?
脳苦は人間の生には通常込み込みなのは知っていた。
ただ、僕個人の劣性なのだけど思考航路の設定をいい加減にし行き当たりばったりに出発し、不都合が生じると、退却。そして検証なしに次の突破口探しの巡回の日々。
コロナ禍の生活圏の縮小は思考回路にある程度の
明晰さを与えてくれたように思う。
というのは
漠然と実はこの課題を知る前から
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