第3話 夏休み
誰に言われているかというと彼女自身のお母さんからだ。
「あの子、家に籠って、ずっと読書かゲームなの。どう思う?」
と、彼女のお母さんから相談を受けてしまったことがある。
夏休みということもあり、思いきり家でごろごろ過ごす娘のことが少し腹立たしかったのかもしれない。
「読書もいいけど、運動もしてほしい!」という彼女のお母さんの願いを受け、私はついこんな約束をしてしまった。
「……あ、だったら、ジロウの散歩のとき、私、慧ちゃんのこと誘いますね」と。
ちなみにジロウとは我が家のやんちゃなジャックラッセルテリアのことだ。
慧ちゃんはこの件に関しては、とくに文句を言わなかった。
夕方、地面が涼しくなった頃、ジロウの散歩に着いていくだけで親の機嫌が良くなるのだからと、むしろ感謝された。
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