何というか教師を辞めさせられたのでアルバイトを始めたのですがそこに現れたのが.....。
アキノリ@pokkey11.1
起承転結の.....起!
追い出された、後
第1話 結婚して下さい♪
俺は冴えないカフェ店員。
30歳の人間だ。
山芝達英(やましばたつひで)。
無精髭が目立つが......何というか。
太古に俺は男性職員として真面目に小学校教師をしていた。
だけどモンスターペアレントの母親達に女子生徒に対して卑猥な目で見ていると訴えられてから俺は小学校教師を辞めさせられてしまう。
教師の身分も全部捨てる事になる。
とは言ってもこれは.....完全な誤解なのだが。
今はもう完全な非正規雇用などの身分だ。
そして毎日の如く喫茶店バイトを死んだ様な顔でやっていると。
喫茶店には似合わない様なこんな声がしてきた。
先生!お久しぶりです、という声。
明るい女子生徒の声だった。
俺は顔を上げる。
丁度、喫茶店内には客が居なかったのでその女子生徒を.....見る事が.....!?
俺は一気に青ざめる。
「まさかと思うがお前.....石橋か」
「石橋花苗(いしばしかなえ)です!覚えていますか?」
「.....そう.....だな.....」
「あれあれ?先生ですよね?小学校時代に担任だった.....」
そうですね。
確かにその通りです、と答えたいが。
俺は石橋に、ちょっと黙って、と言う。
今の俺には誤解が重なって変態教師の烙印が押されているのだ。
だからマズイ。
するとそれを理解した様に高校の制服を着た.....かなりの美少女になった石橋が寄って来る。
「山芝先生。私.....夢叶いました」
「.....は?夢って.....何かな」
「.....やだなぁ。先生。約束したじゃないですか。私.....憧れのアイドルになるって」
「.....まさか.....それを本当に実現したのか!?」
「はい。私は.....地元アイドルですが活躍しています。今.....その。アイドルの全国応募に回っています!」
俺は愕然としながらもその明るい石橋の姿に。
髪に着けている髪留めとかは変わらずアイスクリーム棒の形の髪留め。
当時と変わらず。
俺は自然と涙が浮かんできた。
それから見つめる。
「で。山芝先生がこの場所に居るって聞きましたのでやって来ちゃいました!」
「.....そうか。.....で?俺に何の用事だ?今の俺はもう.....教師じゃない」
「私と結婚して下さい♪」
「.....」
まさかの言葉に。
顎に手を添えて数秒考える。
それから顎が落ちた。
そして石橋を見つめる。
石橋はニコニコしながら俺を見ていた。
冗談で言っている様には見えないが。
コイツは.....何を.....言っている!?
「先生を養うのが夢でした」
「夢でした、じゃねぇ!俺は変態教師.....じゃない。教師世界から追放されたんだぞ!?マジにおかしい教師ってな!馬鹿なのか!?」
「はい?それでどうしたんですか?」
「.....はいそれでどうしたんですかって。だから俺は.....」
「それって全部なすり付けた.....PT◯が悪いですよね」
顔を顰める石橋。
俺は、いや。お前な.....、と思いながら見ていると。
石橋は、私知ってます。先生は何も悪くないって、と言ってくる。
私の親だってそうです、と。
困惑しながら俺は石橋を見る。
「.....いやそうであってもな.....」
「何ですか?それで怯む先生でした?先生。.....私はそんな昔の先生が好きになったんですよ?」
「.....いやだから.....犯罪だから。今でも」
「私は18歳です」
「.....いや.....あのな!?」
もう直ぐ大学生になります。
それでも.....駄目ですか?
親公認ですが、とカウンターを迫り出して言ってくる石橋。
俺は咄嗟に赤面しながら握られた手を見る。
こ、コイツマジか。
教え子にこんな.....!?
俺は30歳だぞ。
あり得ない!
「私.....先生が恋として好きです。心から好きです。.....だから.....」
「いや。これ今も犯罪だから。マジに.....!」
そこまで言うと客が入って来る。
それから俺達を見ながら不思議な感じを見せていた。
すると石橋は、待ってます、と言う。
そして離れた。
「終わるまで外で待ってます」
「石橋.....いや。もう帰れ。お前.....」
嫌です、と言いながらそのままガラスの先の見える所に去って行く石橋。
そこで寄り掛かってそのままスマホを弄る。
マジに何が起こっているのか分からない.....が。
とにかく帰らせないといけない.....。
また何か言われるとか事件になるとかはゴメンだしな。
ーーーーー
作者のアキノリです。
此方の作品ですが。
起承転結、つまり4話で完結させようと思います。
つまり.....その4話以降の続きを描くかは気まぐれです。
ご了承下さい。
アキノリ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます