イオリの晩餐〜幼馴染の彼女の母親でOKとかエロゲだけ、本来は超強力な地雷案件

 俺は完全に八方塞がった…風呂上がり、洗濯すると言って服を取り上げられ、ユカリさんのパンテーを履かされ、おじさんのジャージを着ている…

 俺だって抵抗したんだ…パンテーは無いと。

 せめておじさんのにしてくれと。

 しかしユカリさんは言った。


「シオリやカオリのショーツじゃ…小さいでしょ?…ね?♥…」


 全然意味が分からない…俺はシオリもカオリも名前を出して無い…しかもTバックだ…どちらにせよ小さい…

 そして今、テーブルに座らされ、目の前でユカリさんが料理を作っているのだが…

 スカートのおしり部分を巻き込んでエプロンを後ろ側で結んでいるから尻が丸出しだ。

 そしてユカリさんの下着は真珠みたいなので構成された、いや、下着ではなくただの真珠の紐だ。

 つまり全部丸見えだ、見ちゃいけない、殺される…社会的に。


 プシューッと…アロマディフュザーが甘い香りを出し、トントントン…包丁で薬味を刻む音が聞こえる。


 「ねぇ…イオリちゃん?…なんでそんなに…ワイルドな感じにしたの?♥」


「いや、特に意味は…ないっす…」


 余計な事を言わないほうが無難と踏んだ。

 

「フーン…ねぇ覚えてる?幼稚園の時に…イオリ君が私に言った言葉…男らしいあの台詞…♥ヨイショ…」


 何かやたら屈んでお股の具の部分見せてくる…テラテラしたアレを…どういう拷問なのか?


「いや覚えてねぇっす、いやホントに…」


 麦茶を飲みながら思い出す…

 ユカリさんに関してはお菓子くれる優しいシオリの母ちゃんとしか記憶が無い。

 ちなみにウチの母親とシオリの母親・ユカリさんは幼馴染で、ウチの親父とシオリの父親も幼馴染だったそうだ。

 だからウチの母親がユカリさんに何かよく怒ってたのは覚えている…幼馴染だからかな…とか思ってたけど…


「イオリちゃん…私に言ったのよ…『チ○コが勃起するようになったらヤラせろよ、このズベタ、今も想像して濡れてんだろ?あ~ん?』って…私の口に親指入れながら…ね?…アレは濡れたわ…ね♥…」


 ブーッ!!!ゲホッゲホッゲホ!


 俺はお茶を盛大にユカリさんの尻に吹いた…言ってないっ!俺は断じて言ってない!

 幼稚園児が『ズベタ』なんて単語知るわけない!


「大丈夫よ、唾で濡らさなくても…はい、出来たわ…ニンニクの姿焼きにウナギの蒲焼、それと…」


 んん?何か頭がクラクラする…それにユカリさんが俺の横、机の上に座り足を締めて、閉じた股部分に液体を注ぐ…何やってるんだ!?

 と思って、再度逃げようとしたが身体に力が入らない…毒かっ!?


「ほら…アルコールゼロのハブ酒ワカメ酒飲んで…ね?アルコール抜けてるか知らないけど多分ゼロだから…ストロングって書いてないから…ね?…♥」


 吸い寄せられる様にハブ酒に向かっていく…


「ユカリさん!こんなの駄目です…俺にはシオリが…寝取られたけど…でもおじさんガ…おじさんにどんな顔をすれば…これは…」


「あら?…あの娘…寝取られたの?…どうしょうもない娘ね…まぁ都合が良いわ…ね…それにあの人は平気よ…性欲が減退してから…相手の同意と独身であれば…避妊すればOKらしいわよ…イオリちゃんのストロング棒の話したら…まぁ同意があれば…だって…ね?…」


 独身だが…避妊は俺とは関係無いが…一ミリも同意していない!シオリィ!シオリイイイィィぃ!

 散々…NTRを疑っといて…本当に困ったらシオリの顔が浮かんだ…追い詰められて大事な事に気付く…な、情けねえ…

 ガタタッと遠くで物音がした…誰か来た!?し、シオリか?た、助け…


「フーン…二人ともクビをキュッてしたのに…もう…起きたのね…でも…縛り上げておいたから…もう遅いわ…ね?…イオリちゃんのハツモノ…頂いたわ…ね♥さぁ…ストロングじゃないハブ酒…飲んで…ね?…さぁっ早くっ!」


 何で「早く」の時だけ語気が強いんだろう…それはともかく唇、舌を出しながら再度、首相撲の体制に来た!?か、身体が動かんっ!

 

「始まってしまえば……ね♥レロレロレロレロ♥」


ガタタッ

「色ボケババァッ!待ったーっ!お父さんっ!母さんが同意無しでヤろうとしてるよ!」


 シオリが芋虫みたいにウネウネ動きながら口にスマホを咥えて現れた!?

 スマホにはおじさんが映っている…テレビ電話だ!


『ユカリ…同意を得てないのにヤろうとしたな…明日帰ったら2日間【媚薬ローターアザラシ】の刑に処す』


「媚薬ろ、ローター…あざ…らし…ね?イヤぁァァァァッッ!!ローターアザラシイヤァッ!もう欲しがりませんッて…!イクまではぁぉぁぁッッ!!!イヤァァアアアアアッッ!!」


 何が嫌なのか良く分からないが…とにかくユカリさんが絶望している…助かった…のか?

 シオリが涙目でこちらに這い寄る。


「イ、イオリ!お願い!ロープを解いて!こんな魔境からは逃げるの!一緒に逃げよう!イオリの部屋に♥」


「くっ…でもお前には陽キャの岡瀬が…」


「オカセ?なんかよくわからないけど誤解なの!クイズは後で!何を誤解しているか分からないけど!とにかく誤解だから逃げよう!」


 こんなに必死に俺との未来を選んでくれるシオリ…何故だぁ…シオリィィ…もう…言おう…NTRムーブされる前に…本当の事を…


「シオリ…おれは香りに狂っちまったんだ…(シオリの)香りが好きすぎて…味が俺を狂わせるんだ…ごめん、ごめんよぉ…シオリィィ…」


 俺は…良い歳して…子供の様に…大粒の涙をこぼした…愛するシオリ…もし香りに狂わなければ…ずっと一緒に…歩めたんだろうか…

 前を見るとシオリの顔が…まるで血の涙を流さんばかりに絶望したシオリが…叫んだ…


「イヤアアアアアアァァァァァッッッ!!!カオリだけはダメエエエェエェッッッ!!!」


 ゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッ


 シオリが頭を床に打ち付ける…このスメル気狂いがそんなに嫌だったか…


「やだぁっ!やだぁっ!それだけはっ!何でもするからぁっ!それだけはダメエエエェエェっ!!」


 懇願するように這い寄ってくるシオリ…大切な幼馴染をここまでさせてしまった…香りフェチさえなければ…クソ…俺は…岡瀬の件か済んだら…死ぬしかないな…


「な、なんや?き、気付いたら…ワイの時代が来とるやんけ?おっそろしいやっちゃ!ええで!イオリン…一生一緒ったるわ♥ほんま♥」


 ドアの縁の所で寄っかかりながら頭から血を流したバカが、なんか言ってる…何言ってんだこのバカは…


※スピーディ過ぎてプロットが分からなくなってきた感じ、伝わりますかな?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る