シオリのサキュバス認定事件

 私の日常、ただ小説や漫画やゲームをして厨二病日記を書いたり「最強の魔女・私」という謎小説を完結まで持っていく強者の毎日だ。

 それに夜は同人誌や某サイトを見ながら「ヘアッ♥アヘアッ♥フゥアッ!♥」と人間発電女になった事が多々ある兵(ツワモノ)だ…

 しかし、学校では静かな、まるでハムスターの様であった。


 私は中学3年の時、 ずっと好きだった幼馴染、イオリに告白された。

 その頃のイオリは中学でも期待のバスケの天才、私は幼馴染というだけで話しかけてもらえるだけのモブだった。

 しかし…同じクラスになったタイミングで告白され、もちろんOKだった。ずっと憧れていたから。


 私はイオリに合わせて私もコミュ力・ファッション・勉強に運動と努力したが身の丈に合わず、色々あって陽キャの振りをしていたがそりゃもう毎日吐きそうだった。イオリが好きだったから何とか我慢できた。


 ところが何を思ったか、当のイオリは高校1年で期待されていたバスケを辞め、まるで暗黒面に落ちる様に外見が変わり無口になっていった…その代わり、私へのセクハラが増えたので私は良しとしていた。いや正確には…


 今までのイオリはバスケで活躍、 勉強も出来て優しいし明るい、そりゃもうクラスの花形だったようだ。私はイオリのその辺はあまり興味なかったから気付かなかったが…

 ちなみにバスケで花形と言ったら高身長黒髪ガリ勉メガネ、あんなものはアウト!

 モップを持った三井、イン! スラム○ンクで言えば私は断然、ヤンキー時代の三井派。 三井は挫折しっぱなしでOK!

 話が脱線した!ともかく、漫画は好きだがリアルバスケに一ミリも興味が無い私にイオリの退部は好都合だった。マネージャーなんかしたくないし?

 違うクラスの陽キャの奴ら (多分イオリに惚れてる奴がいるな?) が 「シオリは魔性の女だからイオリがおかしくなった」とか言い始めた。


 正直言って現在でも私とイオリはまだチューしかしていないプラトニックな関係だ。つまり私が誘惑?ふざけるな!私だってスコンスコンやりたいんや!

 イオリが手を出さないだけで!私が出したくて!ちくしょう!イオリが言ったんだよ!? 「卒業までは我慢する」って!なんて馬鹿な言いやがるんだ!

 タダれた高校生活〜ッ!ファイッ!オッ!ファイッ!オッ!(女バス風)



 ちなみにその時は私も吐きそうになりながら陽キャやってたもんだから「シオリはそんな事ないよね?証明しようよ!」とかいう友人がいた。何を?証明?



何やら占いが出来る先輩がいて? 男を狂わすかどうか占える? 詐欺師(笑)とか思いながら占ってもらった。 何か嫌な予感したんだよ・・・その胡散臭い先輩が言う訳だ。

「アンタ、前世はサキュバスだよ・・・ 男を次々と肉欲で落し、不幸にするサキュバスだ!前世はサキュバス!」


コイツら(先輩と別のクラスの真) 馬鹿か病気か? リアルでN TRなんて今日日流行らないんだよ何本NTR 小説読んでたと思ってんだ? NTRマスターなめんなよ? 見える地雷を踏む馬鹿と一緒にするなよ? そもそもサキュバスって人間じゃないぞ?


 しかし、何故か知らんクラスで『サキュバス』『淫乱』『股開き馬鹿』『チ○コの生まれ変わり』のコール…あ、これ罠だ…集団 による圧力…後、 最後の方はただの悪口だが…





    私は壊れた…       フリをした…




 私はクソ陰キャから疑似陽キャにクラスチェンジした女だ、陰 と陽を行き来き出来るのをこいつ等は知らない。


「フフフ…確かに私の祖先はサキュバス、淫乱サキュバスさね…良く分かったね。褒めてやるよ。だが、あの男、イオリは唯一誘惑に勝てる男さ、証明して見せてやるよ」


 そう、余裕よ?だってキスしかしてないもんね。卒業までどうせお預けだもんねッ!フン!

 それより自分で私は自分で言ったにも関わらず、前世と祖先を間違えてサキュバスと言ってしまったよハハハ的な事を妹に言ったらマジギレされ、母親にチクられた。

 母親は『アンタの祖先は淫乱サキュバス?それお父さん方の話よね?』と雑に返し、妹が『私確定じゃん!おネエふざけんなよ!』とキレた。

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